宙組オーシャンズ11新人公演の感想!演出とイレブン他キャスト編

宙組オーシャンズ11新人公演の感想2

2019年5月7日に宝塚大劇場で行われた宙組の「オーシャンズ11」新人公演の感想の2本目です。

1本目はこちら

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今回は、演出や主な配役以外に気になった方をピックアップしていきます^^

目次

宙組オーシャンズ11新人公演:演出について

宙組オーシャンズ11新人公演担当演出家は竹田悠一郎先生。

はっきりした情報ではないですが、竹田先生を調べてみますと、明治大学で演劇を専攻しながら学生演劇で活動していた履歴がいくつか出てきますね。

作・演出をしている作品は見つけられませんでしたが、同一人物であれば制作や舞台監督などをされていたとのこと。

小劇場で舞台監督や制作というのは、作家・演出家よりも公演運営にかかる比重が重く、仕事のできる人・機転がきく人でないと務まらないので、そういった経験を経て宝塚に入団された竹田先生には期待しかないですね…!

2時間の舞台を1時間半に凝縮するのに、幕開きのホテル紹介のナンバーnever give upがまるっとカット、リヴィングストン・モロイ兄弟のナンバーを短縮したりなどの工夫が見られました。

芝居においては、ダイアナの場面が会話劇の様に展開されたり、娘役の方が人数が多いことからハロルド・エディ・ジョーといった本役は男役が演じたものを女性に置き換えるなどの変更もありました。

[chat face=”sunayama05.jpg” name=”砂山” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]女性ディーラーも多かった![/chat]

全体的に矛盾なく短縮されていたので、初めてこの作品を観劇した出演者の親御さんでもストーリーについていけないことはなかったのではないでしょうか。

演技指導を含めて演出しているとすると、下級生の中でも舞台慣れしている生徒と、舞台で言葉を発すること自体に慣れていない生徒の差が激しすぎたので(生徒の問題でもあるが)その辺りを埋めてくれたらもっとストレスなく舞台に集中できるなと感じました。

[chat face=”sunayama04.jpg” name=”砂山” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]竹田先生の脚本はどんなかな!?バウデビューはいつだろう?!新人公演は若手演出家の成長を見守る場でもあるんですね^^[/chat]

99期の3爺が素晴らしい

研7になった99期の爺さん3人が素晴らしかった!

新人公演ソール:若翔りつ

りっつ(若翔りつ)のソールは、凄い大きなお爺さんで昔はバリバリやり手だったんだろうなという感じ。

[chat face=”sunayama06.jpg” name=”砂山” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]たまにいるよね、そういうじいさん。[/chat]

台詞は的確だしライナスはじめイレブンメンバーの若いやつらへの愛情もしっかり感じる役作りだったな。

演技指導のアドリブは

「(可愛く)お客様失礼します!新人のソールです!しっかりお掃除させていただきまーす!」

メンバーが復唱するときにそれぞれの名前を言うからわちゃくちゃに…!

狙ってやったんなら凄いぜ…!

プロローグは本公演のブルーザーヘアーだったのでびっくりした…!かっこよかった!

新人公演ルーベン:希峰かなた

わんた(希峰かなた)のルーベンも渋さのなかにコミカルさが見えて絶妙だった!

わんたは「群盗」のヘルマン役がかつてないほど印象的で、いつの間にこんな深い芝居が出来るようになったんだろうと思っていたが、ルーベンの様な大物感あるけどコミカルでつかみ所がないような役でも存在感が出せるようになっていたとは…!

新人公演リカルド:澄風なぎ

たっく(澄風なぎ)のリカルドはもうほんとどうしようもないお爺ちゃんだった!

本役・松風輝のリカルドもどうしようもないけど、たっくのお爺ちゃんはホントに夢を見続けている少年がお爺ちゃんになったようなリカルド像だった。

たっくは「パパ・アイ・ラブ・ユー」でもお爺ちゃん役だったが、これだけしっかりお爺ちゃんやってくれたら、またお爺ちゃん役させたくなるよな…!

新人公演クイーン・ダイアナ:天彩峰里

じゅっちゃん(天彩峰里)のダイアナは、若干振りきりが甘く感じてしまった。

始めのテスの紹介が終わってからの見栄切りが甘かったのが超残念だった…!

本公演と違い、取り巻きが全くいない状態でヴェガスの女王を務めないといけないのでなかなか苦しかったと思うが、そうなるとせーこ(純矢ちとせ)と同じアプローチで役を作るのは厳しいだろうな。

新人公演イェン:愛海ひかる

あられちゃん(愛海ひかる)はさすがに舞台慣れしていて、本公演で子役ながら大きな役を経験してきたアドバンテージを感じた。

[chat face=”sunayama05.jpg” name=”砂山” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]とにかくセリフが上手いあられちゃんだが、イエンはセリフが少ない…!逆にそれが課題だったのかも?![/chat]

動きが割りとオーバーなあられちゃんにとっては、セリフが少なく動きや表情で物語らないといけないイエンは、ともすればわざとらしくなりがちだが、イレブンメンバーに馴染んで物語を運んでいく役割をしっかりと果たしていた。

ヨーヨーやコマ、一輪車に手品と、芝居以外にやらないといけないことが多くて大変そうだったが、全部無邪気に楽しむ少年・イエンを体現していたように思う。

新人公演フランク:真名瀬みら

どってぃ(真名瀬みら)は黒塗りがよく似合っていて、見た目とっても様になっていた。

「パパ・アイ・ラブ・ユー」を経て、台詞を話すことに関してはかなり鍛えられた印象があり、今回もダニーとの掛け合いはとても聞きやすかった。

今までは若い役が多かったので、多少声が高くても気にならなかったけど、やはり大人の男を演じるとなると、無理に低い声を出さなくてもいいが、声に深みは欲しいかな。

フランクを演じるにあたって、必要になってくるのは「男の色気」だろう。

[chat face=”sunayama05.jpg” name=”砂山” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]本役が退団する前に盗めるものはすべて盗み切ってもらいたい…![/chat]

新人公演リヴィングストン:なつ颯都

前回「異人たちのルネサンス」では新人公演二番手役に抜擢されたなつ颯都。

前回の新人公演は残念ながら拝見することができなかったが、その経験があったからか、リヴィングストンとして活き活き舞台にいた印象が強い。

なつが作り上げたリヴィングストンは陰キャ具合が絶妙に良かった。

新人公演バシャー: 湖風珀

いとゆ(湖風珀)といえば「Amotion」で当時のトップスター・朝夏まなとにアドリブをぶつける子のイメージが強すぎるんだが、実際に役を貰って舞台に立っているのは初めて拝見した。

「Amotion」は度胸で乗り切った感があったが、まだ役をもらうことには慣れていないようで、必死さが伝わるバシャーだった。

[chat face=”sunayama05.jpg” name=”砂山” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]こちらも本役が退団する前に盗めるものは盗んでってほしいね!![/chat]

新人公演モロイ兄弟:碧咲伊織・真白悠希

研3の碧咲と研2の真白の兄弟は、もちろん経験不足だし技術的にも飛び抜けたものはないが、役に対する集中力は高かったように思う。

本公演でも役を持っている新人公演メンバーに比べて、新人公演でもらった役に集中できたというのはあるのかもしれないな。

モロイ兄弟の歌も途中でカットされちゃったけど、ナンバーから自然に兄弟げんかが発生するのなんかは本当によくできてたと思う。稽古したんだろうなぁ…!

[chat face=”sunayama05.jpg” name=”砂山” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]これからもますます頑張ってほしい![/chat]

新人公演スリージュエルズ:花宮沙羅・春乃さくら・朝木陽彩

新人公演はマイク役がカットされていたので、歌で物語を進行するのはスリージュエルズの3人が担当。

[chat face=”sunayama07.jpg” name=”砂山” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]この三人がめちゃくちゃうまい![/chat]

若干カマしてしまったところは何箇所かあったが、それにしても聞きやすかった。

特に花宮沙羅ちゃんは本公演ではエトワールも務め、歌手としてかなり期待されているのだろう。確かにそれだけの歌唱力と表現力を持ち合わせていた。

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まとめ

今回は、宙組オーシャンズ11新人公演の演出と、主な配役以外で気になった出演者のことをまとめてみました。

新人公演を観る機会なんてあまりないので、1回観ただけでどれぐらい感想をまとめられるか正直不安でした。

しかし今回の新人公演に出演していたメンバーは、みんな役作りが印象的ですごく頭に残りやすかったです。

[chat face=”sunayama05.jpg” name=”砂山” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]正直新人公演ってもっとレベルが低いイメージだったんですけど、最近の若手めっちゃうまいやん!って思いました^^[/chat]

できれば次の公演も、新人公演観たいな…!

今回の新人公演メンバーが次回公演でどんな成長を遂げているか楽しみでなりません…!

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この記事を書いた人

砂山のアバター 砂山 宝塚歌劇愛してる

宝塚ファン歴研20になりました。

観劇の感想や生徒の魅力、宝塚ファン初心者さんがもっと知りたいことなどを、私の知ってる限り発信していきたい!

宝塚について一緒に語ってると楽しいなコイツ!ってところを目指しています…!

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