皆さま、ご機嫌いかがですか?砂山(@sunayama373)です。
宝塚大劇場星組公演『眩耀の谷~舞い降りた新星~』を観劇してきました。
星組新トップコンビ礼真琴・舞空瞳のお披露目公演ということでどんな感じになるのかとわくわくしていきましたが、結論から言うと、
[chat face=”sunayama09.jpg” name=”砂山” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]もう少しロマンスが欲しかった…![/chat]
とはいえ作品的には見応えがある部分もあったので、詳しく感想を書いていきたいと思います。
謝珠栄 作・演出作品を宝塚歌劇で上演するという意味
『眩耀の谷~舞い降りた新星~』は宝塚歌劇団の座付き作家の作品ではなく、宝塚歌劇団OGでありながら自身でもミュージカルカンパニーを持ち、演出家・振付家として活躍している謝珠栄先生のオリジナル作品です。
[chat face=”sunayama04.jpg” name=”砂山” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]謝先生の作品は私自身昔から好きでして、TSミュージカルファンデーション(謝珠栄主宰)の公演なども何度か観劇してきました。[/chat]
それぞれどの公演もとても感動してきたので、そんな謝作品を宝塚でみられるというのは嬉しいことだと感じていました。
謝先生自身も、宝塚のミュージカルやショーで演出・振付を担当することも多くお馴染みのスタッフという感じでしたが、いざ「謝作品」として観劇してみると、やはりいつもの宝塚歌劇とは少し違う感じがしましたね。
違和感というほど嫌なものではないですが、なんか違うなと。
「座付き作家ではないテイスト」、逆に「座付き作家では出せないテイスト」みたいなものを感じましたね。
謝先生自身おそらく作品作りにおいては宝塚歌劇に寄せることなく、ご自身がお持ちの発想に基づいて作られているんだろうなと思うところがあり、故に「宝塚歌劇でないとできない作品」ではないなと感じたのが正直なところでした。
もちろん衣装や美術なんかは宝塚ならではと感じていますが、作品としては「宝塚歌劇」というよりは「ミュージカル」。
狙ってそう作っているのかもしれませんが、良くも悪くもそう感じてしまいました。
TSミュージカルファンデーションでも上演できそうだなと。逆に男性キャストが入ったらダンスなどの表現はもっと変わってくるだろうなって感じですね。
こういうケースを見ると改めて「座付き作家」に存在意義を感じますね。
宝塚だからこそ、宝塚でしかできない作品を作り続けるには座付き作家の存在は絶対必要なんだなと。
[chat face=”sunayama06.jpg” name=”砂山” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]では今回の作品が面白くなかったのか?というとそんなことはなく、私自身はめちゃめちゃ楽しみましたよ![/chat]
人々の想いや成長が時の流れとともに動いていき、想いとともに熱く生きる人々の生き様を描いている感じはまさに「謝作品」。
この熱さがとてもイイ!
ミュージカルナンバーも旋律のキレイな曲が多く、剣や長袖を使った踊りなども謝先生の振り付けのエッセンスがガッツリあってとても見応えのあるものでした!
トップコンビのロマンスが欲しかった…!
とはいえトップお披露目公演の今作においては、少しでいいのでトップ同士のロマンスを感じられる場面が欲しかった…!
周の大夫・丹礼真(礼真琴)と周国の統治下にある汶族の舞姫・瞳花(舞空瞳)の関係性からなかなかロマンスに発展しづらい部分があるのは仕方ないことだが、最終的にこの二人が汶の国を治めることになるのであれば、そこに行くまでの二人にだけ流れている時間の共有がもう少しわかりやすくあっても良かったのかなと。
[chat face=”sunayama05.jpg” name=”砂山” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]「これからこの二人が国を治める」という終わり方と「組のトップコンビとしてここから始まる」というのが掛かっているのだけど、そのプロセスにときめきを求めてしまう…!それは宝塚歌劇だから…![/chat]
礼真琴と舞空瞳のトップコンビはとても若々しく、すごくお似合いのコンビだなぁと感じましたね。
それはまたショーの感想ででもじっくり書くとしますか。
愛月ひかるが組替え後大劇場に初登場!
[chat face=”sunayama09.jpg” name=”砂山” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]愛月ひかるを久しぶりに大劇場で見て、涙が出た(笑)[/chat]
官武将軍(愛月ひかる)は初めは心優しい立派な将軍として描かれているが、国王の命や立場などによって次第に考えが「利を追及する人」に変わっていくのだが、独白とナンバーだけで将軍の威厳を保ったまま表現するのは流石愛月だなぁと感じましたね。
そのあたりの脚本の書き込みが少ないだけに、愛ちゃんの役者としての力が試される部分でもあったのかなと思いますが、お見事でした。
いろんな意味で民族の熱さを感じた
汶族は架空の民族ながら、その結束力をめちゃくちゃ感じるのは、謝先生自身が客家の血を引く者であり、その想いが出演者にしっかり通じているからだと思います。
謎の男(瀬央ゆりあ)は謎に満ち溢れながら、汶族をずっと見守っているおおらかさが魅力だし、血の気の多そうな汶族の男たちも、仲間や自分たちの暮らしのために熱く闘志を燃やしているのが伝わってきて、「ザ・謝作品」って感じでいいですね。
花組から組替えしてきた綺城ひか理はじめ、天華えま・極美慎らの若手の勢いもとっても感じましたね。
私たち日本人は民族的な意味ではあまり結束とか団結とかって感じることは少ないので、そういうところに魅力を感じてしまうってのはあると思います。
コロナの影響で公演が中止に?千秋楽はどうなる?!
新型コロナウィルスの影響でエンターテイメント業界が続々とコンサートやライブの開催を中止にする中、宝塚歌劇でも本公演の中止が発表されました。
ひとまず『眩耀の谷~舞い降りた新星~』は2月29日(土)~3月8日(日)の公演が中止になるようです。
[chat face=”sunayama07.jpg” name=”砂山” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]千秋楽は3月9日なので、状況によっては千秋楽も中止せざるを得ないかもしれませんね…![/chat]
コロナの影響で人ごみを避ける人も多い中、宝塚大劇場は平日でも満席になるってホントすごいなぁと感じていたところでの公演中止。。。
この公演は専科の華形ひかるさんの退団公演でもあるので、大劇場に立つ最後の姿を見納めたいファンの方も大勢いらっしゃるだろうに。。。
仕方ないとはいえ、トップお披露目公演の真っ只中で劇団も苦渋の決断だったのではないかと思います。
[chat face=”sunayama10.jpg” name=”砂山” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]早くコロナが落ち着いてくれることを願うばかりです。。。[/chat]
おわりに
今回は『眩耀の谷~舞い降りた新星~』の感想でした。
「宝塚歌劇」を観たというよりは「ミュージカルを観た」という印象がどうしても強いですが、ネガティブな印象ではなく作品としては良質なものだったので総合的には満足出来ました^^
後はコロナが早く収束して、幻の公演にならないことを願います。。。
公式ダイジェスト映像はこちら↓
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