宝塚月組『幽霊刑事~サヨナラする、その前に~』ライブ配信の感想!

宝塚月組『幽霊刑事~サヨナラする、その前に~』ライブ配信の感想!

皆さま、ご機嫌いかがですか?砂山(@sunayama373)です。

今回は月組宝塚バウホール公演『幽霊刑事~サヨナラする、その前に~』をライブ配信で鑑賞しましたので、感想をまとめていきたいと思います!

たまちゃんのプレサヨナラ…!できるなら劇場で見たかった…!

目次

『幽霊刑事~サヨナラする、その前に~』のあらすじは?

幽霊刑事」は有栖川有栖原作の小説を舞台化した作品で、完全に原作通りというわけではなく、少し今回の舞台に合わせて設定などが変わっている部分もあるようです。

巴東署の刑事・神崎達也が、夜の浜辺で突然上司に射殺された・・・が、結婚を控え、殺された理由に全く心当たりがない神崎は、成仏できず幽霊となってしまった。母親にも、フィアンセの森須磨子にも自分の姿は見えず、虚しさに苛まれる神崎だが、青森出身でイタコの血を引く霊媒体質の警察学校同期刑事・早川篤にだけは自分の姿が見え、声も聞こえた。神崎は唯一コミュニケーションが取れる早川に事件のあらましを話し、幽霊刑事と霊媒刑事の「最強コンビ?」がタッグを組んで捜査に乗り出す。しかし事件解決はまた、神崎がこの世に別れを告げ、昇天することをも意味していた。「愛する人の為、消え去ることもまた、愛」。

引用:宝塚歌劇公式HP

原作では早川は神崎の2年後輩らしいですね。

今回のキャスティング「珠城りょう鳳月杏」コンビに合わせて設定を同期に変えているということかな。

オープニングの歌詞が衝撃的すぎた

オープニングのナンバーが作品中に何度も使われて印象的だった『暗闇のカオ〜ス 暗闇のカオ〜ス』。

さらに印象的だったのが、初っぱなの歌詞

『もう二度と二度と 君の柔肌触れない』

や・わ・は・だ。久しぶりに聞いた気がする。やわはだ

砂山

ちょっとインパクト強すぎる笑

石田先生の書く歌詞でたまにインパクトすごいヤツありますよね…割とクセになるんです笑

見る気もなしに見始めた刑事ドラマをじっくり見てしまう感じによく似てる

もちろん今回のライブ配信はガチでじっくり観るつもりで見始めたのですが、作品を見ている感覚としては夜8時からやっている刑事ドラマ枠を見ているような感覚に陥りました。

なんとなく見始めたのにどんどんお話に引き込まれて最後まで見てしまうアレです。

ちなみに私は捜査一課長が好きです。(聞いていない)

事件の真相が気になるのはもちろん、登場人物たちの個性も立ってて楽しいんですよね。

たまちな(珠城りょう・鳳月杏)のテンポの良い会話がめっちゃ気持ち良い

珠城りょう演じる神崎と鳳月杏演じる早川の掛け合いのテンポも絶妙で最高でした。

ただテンポよく掛け合っているだけでない、二人の関係性が垣間見える間の取り方とか視線の外し方に思わず「うまい…」と漏らしてしまいました。

砂山

たまちなってこういうことか…!いい加減「月雲の皇子」見ないと…。

たまちゃんは現代日本人似合いますねぇ…!カンパニーの時も思ったけど。今回は現代と言うよりは一昔前の日本って感じでしたが、それも合う。

「日本人の真面目さ」みたいな雰囲気も併せ持っているからかな。

シルバーのトレンチコートがめちゃくちゃかっこよ。

幽霊なので衣装はキタキリ感あったけど、全然着たままで見栄えのするお衣装でした。幽霊的な照明の当たり方もめちゃくちゃきれいでした。

映像作品なら「光に包まれふわ~っと消える」とか「体が透けている」みたいなことできますが、舞台ではもちろんそんなことはできない。でもあのシルバーのトレンチコートへの照明で幽霊であることを納得させる説得力が増している、そんな感じがしました。

ちなつさんの早川は超自然体な役作りだったけどしっかり物語の真ん中に存在する芯の感じもあって素晴らしい。

霊媒体質の役って大げさにしようと思えばいくらでもできるし、無駄に遊ぼうと思えばいくらでも遊べるような感じだけど、ちなつさんの役作りだからこそ最後の仲介もスムーズにできるし、ソロのナンバーもちょっと泣けてくる感じになるんだな。

神崎の婚約者・須磨子の天紫珠李ちゃんも、めちゃくちゃよかった。刑事の顔と婚約者の顔、両方持ち合わせている気持ちが忙しそうな役だったけど、リアルパートもコメディな部分もあざとくなく違和感なく見ることができました。これ結構難しかったりするもんなぁ。

さち花姉(白雪さち花)さんのマダムXもすごかった。あそこまでリアルに落ちぶれたおばさんを演じているのに曲中で歌うと、そのおばさんのキャラのままでしっかり華を持ち歌い上げることができるって、めちゃめちゃ技術高ないっすか…!さすがです…!

巴東署の刑事さんたちも個性豊かで楽しかったですね。

  • ボンボン感がすごいけどどこか胡散臭い毬村さん(輝月ゆうま
  • 鉄砲玉感が強いちょっと頭の弱そうな佐山さん(英かおと
  • 所長より頼りになりそうな副所長・漆原さん(晴音アキ
  • 部下殺し後の動揺や気持ちの揺らぎが客席にも伝わってくる経堂さん(光月るう
  • もうなんか大変そうな中井所長(朝霧真

あ、ちょっと気になったのは、佐山さん(英かおと)って神崎や早川よりも先輩なの??ってところ。英くんの役作りや容姿からどうしても後輩感が否めなくて、でも喋るとため口だし早川さんは佐山さんに敬語使ってるしで、私の頭の中はプチパニックでした。。。

刑事だけでなく、神崎の母(京三紗)や妹(結愛かれん)、経堂の妻(蘭世惠翔)などみんなにそれぞれストーリーがあって、それぞれのお話がどこも邪魔しあっていないのもよかったですね。

ここまでいっぱい人がいてそれぞれに物語があると、何が何だか分からなくなることもよくありますが、それはキレイにまとめてくださっていて、石田先生さすがっす。

女性警官の名前、アンコ・キナコ・モチコって、美味そうだ…!(BADDY)

技術高いで言ったら、耳の聞こえない子供・愛ちゃんを演じた白河りりちゃんの子役レベル高すぎ…!普通にこんな子役いるよね…!やたら歌うまい中学生くらいのミュージカル子役…!

ショーパートは短かったけどショースーツでスタイリッシュなかっこよさがありました!

カーテンコールで見せる珠城りょうの可愛さは異常

ライブ配信見るようになってからたまちゃんのカーテンコールにハマりつつある…。

なんかめちゃめちゃ愉快だなとw

真面目なイメージが強い分、愉快なことしてくれるとめっちゃうれしいですね…!

でも「真面目なイメージ」ってこっちが勝手に抱いているイメージで、本当のたまちゃんはふざけるのが好きでみんなでわいわいはしゃいでいるのが好きな人なのかなとか思いました(妄想)

一緒にはしゃいでくれるゆうちゃんさん(汝鳥伶)のチャーミングさが最強でした…!

おわり

今回は月組宝塚バウホール公演『幽霊刑事~サヨナラする、その前に~』のライブ配信の感想でした。

作品中にも何度も「最後」「別れ」の描写があり、次の本公演で珠城りょう時代が終わってしまうのかと、やっと実感しましたね。退団発表が早かったし、コロナ期間もあったので余計にそう感じでしまうのかも。

サヨナラ公演となる「桜嵐記」は私の大好きな上田久美子先生作品ですし、めちゃめちゃ楽しみにしています…!

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この記事を書いた人

砂山のアバター 砂山 宝塚歌劇愛してる

宝塚ファン歴研20になりました。

観劇の感想や生徒の魅力、宝塚ファン初心者さんがもっと知りたいことなどを、私の知ってる限り発信していきたい!

宝塚について一緒に語ってると楽しいなコイツ!ってところを目指しています…!

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