皆さま、ご機嫌いかがですか?砂山(@sunayama373)です。
今回は宙組大劇場公演『NEVER SAY GOODBYE-ある愛の軌跡-』を観劇しましたので、感想をまとめていきたいと思います。
ちなみに初演は見ておりません…!
今回再演が決まってから、初演の映像を見よう見ようと思っていながら結局見ることが出来ずに劇場で観劇することになりました。
コロナの影響で初日が3週間以上押しての開幕となり、私も予定していた観劇回数がかなり減ってしまいました…。
観劇回数が減ったことがとっても悔しいくらい、作品にはかなりハマっております…!
作品と世の中の状況が重なってしまった
再演が決まった当初は世界中がコロナとの闘いの真っ只中(今もやけど)。
劇団のyoutube発信でも今作の代表的なナンバーである『ONE HEART』を初演時のトップスター和央ようかさんとトップスター5人で歌う動画が公開されたりして、そのご縁もあって再演されることになったのかな?と思ってました。
コロナの影響で初日が押したこともあり、さらに『ONE HEART』の意味合いが濃くなったように感じてました。
が、
「ロシアによるウクライナ侵攻」がさらに作品の色を濃くしたように思います。
本作は1936年に起こったスペインの内戦が舞台で、共和国政府に対してファシスト反乱軍が軍事クーデターを起こしたことによる内戦に、ソ連やドイツが介入してくる時代のお話が描かれています。
もちろん現在のロシアとウクライナとの関係性と当時のスペインの状況は全然違うものだけど、闘牛士ヴィセント(芹香斗亜)が闘牛を捨て国のために銃を取り民兵になる姿は、ウクライナ国立劇場のプリンシパルが銃を手に戦っている現状に重なって感じました。
彼だけでなく、ウクライナの市民たちが武器を手に侵攻してきたロシア兵に立ち向かってる。本作中のスペインの民衆たちのように。
本作が20世紀の歴史を変える事件を描いているのなら、今の世界の現状は21世紀の世界史に残る歴史的な出来事が起こっている最中なんですよね。
私は生まれてこの方平和な日本でしか暮らしたことがありません。
そんな中でも戦争学習を通して勉強してきたつもりではありましたが、恥ずかしながらどこかフィクションを知識として頭に入れている様な感覚だったのかもしれないなぁと痛感しました。
今もまだその感覚なのかもしれないけど、少なくとも今までとは違うレベルで心が痛む感じ。
作中でアメリカの劇作家キャサリン(潤花)が書いた、ファシストの脅威を描いた戯曲に対して主人公のジョルジュ(真風涼帆)が「安全な場所から見て書いてるだけだ」というようなことを言います。ウクライナの人々からしたら、これを書いている私もまさにそんな感じなのかもしれないですね。
ただ、このタイミングで『NEVER SAY GOODBYE』が宝塚で上演されていることで、私は少なからず国際情勢に対しての関心がものすごく高まったし、日本はこれからどうなっていくのかを、どうしたらいいのかをいつもよりは深く考えるようになったのは事実かなと思います。
思考のきっかけになる芸術の重要性って、やっぱり高いと思うんよね
和央ようか花總まりのために書き下ろされた作品をどう昇華するのか
今作初演時はトップコンビ和央ようか・花總まりの退団公演として書き下ろされた作品だったので、明らかに当時のトップコンビに当てて書かれているんですよね。
それが気になるかなと思っていたけど、そこは真風・潤花コンビでしっかり昇華したんだろうなと思うほど、全然気にならなかったです。
いや、タカちゃんハナちゃんがチラつく時は正直ありますが、とらわれて仕方ないって程ではない感じ。
これから敢えて初演を見て、どこがどう変わっているのかなど比べてみるのも面白そうですね。
めっちゃ影響受けてる部分もあるかもしれないし。
スカステ録画ないから、オンデマンドでレンタルするか…。
民衆のパワーを表現する宙組のコーラス
宙組のコーラスはやっぱりアツい…!
今作もその本領を発揮できるようなナンバーが多いのでとても聞きごたえがあったし、何よりもパワーをすごく感じました。
「ONE HEART」が代表的なナンバーだと思うんだけど、私は「カマラーダ」がめちゃめちゃ好きですね。毎回鳥肌が立つ。
コーラスに対して、ソロ曲はめちゃくちゃキー高いナンバーもあり、男役さんは大変そうですね…!
宙組の歌うまをもってしても結構キンキン聞こえてしまう曲もあったりで、フランク鬼なんかなと思いました。いい曲なんですけどね^^
神フィナーレ
今回のフィナーレ、ヤバい…!
と噂には聞いてましたが、マジでヤバい…!(語彙力)
近年の宙組ヤバフィナーレとしては「異人たちのルネサンス」フィナーレというのがありまして、あまりのヤバさに狂喜乱舞する宙組ファンの光景がありましたが、今回はそれに匹敵する、否!それを上回るほどのヤバさ。(語彙力)
マタドール姿の男役はめちゃんこカッコいい&フラメンコドレスの娘役も情熱的で素敵…!
特に砂山的には、男役と娘役がペアになるところがすごく好きで、ダンス中やマントの受け渡しにそれぞれペアの関係性なんかも垣間見えてよきです…。
振りの中で、マントで口元を隠してキスをするのですが、それがなんとも素敵です………
男役群舞になってからの、色気爆発してる男役陣もかっこよすぎてヤバいし、トップコンビデュエットダンスの最後の決めポーズもかっこよすぎる。
決めポーズが見られるダイジェスト映像はこちら↓
物語のテーマはとっても重く考えさせられるけど、フィナーレで「ウワーーー!!!」ってなれるのも嬉しいところですね。
出演者ごとに気になるところは書ききれない!
私自身宙組が大好きなので、出演者お一人お一人書きたい気持ちはあるのですが、マジで書ききれないので、思ったことはツイッターにどんどん呟いてます。よかったら見てね。
ザックリ気になったことだけ箇条書き
- 真風さん…かっこいい!!!(知ってるね)
- 潤花…強めの女がよき
- キキちゃん(芹香斗亜)…かっこいい(しってるね)し、キャラがピッタリ!
- ずんちゃん(桜木みなと)…久しぶりに拗らせてるの嬉しい
- もえこさん(瑠風輝)…え、ちょっとマジでどうした?ってくらい色気でてるんですけど…かっこよ…
- しどりゅーさん(紫藤りゅう)…芝居回しの安定感・安心感がすごい
- まっぷーさん(松風輝)…芸が細かすぎる…!!!
- 夏美ようさん…痺れるね…。
- ナニキョロ(風色日向・亜音有星)…やっぱすごく目を引くね
- かなこさん(春瀬央季)…最後にめっちゃいい役…!
- なべちゃん(水香依千)…最後になんでそんなにかっこよくなるの…!
- まきせ姉さん(留依蒔世)…「肝っ玉おっ母とその子どもたち」主演でやってほしい
- りっつ(若翔りつ)…市長を中心にセンチュリア組んだら最強部隊になるな。
- まなせ(真名瀬みら)…すげぇマッチョになっててかっこいいんですけど…!
- せとぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ(瀬戸花まり)
- あんなぁぁあぁぁぁぁああああぁぁぁぁあぁあぁぁぁあぁぁぁああ(愛海ひかる)
- ひろこぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ(水音志保)
おわりに
今回は宙組大劇場公演『NEVER SAY GOODBYE-ある愛の軌跡-』の感想をまとめました。
もうすぐに千秋楽がやってきてしまう…。
2週間しか公演期間がなかったと考えるとマジで少ないぃぃぃぃ。
東京公演は全日程完走できることを祈っております…!
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