月組大劇場公演「夢現無双」観劇記

夢現無双観劇記

皆さま、ご機嫌いかがですか?砂山(@sunayama373)です。

花の道は桜が満開で歌劇以外の観光客も多く大賑わいの宝塚。

大劇場月組公演「夢現無双」は、2番手スター・美弥るりか(みやちゃん)退団公演につき、チケット難過ぎて当日まで見られるかどうかわかりませんでいたが、なんとか観劇することが出来てよかったです!

今回は2019年4月6日11:00公演を観劇してきましたので、演出や気になった出演者を中心に感想をまとめたいと思います。

目次

「夢現無双」演出について。

私的には演出家・齋藤吉正先生作品は、大劇場ではショーの方が面白いし、バウやドラマシティで芝居を書いたらめちゃくちゃ面白いんだけど、大劇場ミュージカルは全然ヒットがないイメージが強いのですが、今回も作品的には不完全燃焼な感じ。

齋藤先生の作品、プロローグはめちゃくちゃテンションが上がる構成になっているイメージが強いですが、今回は特にプロローグの高揚感も控えめで、齋藤作品が始まった気が全然しなかったですね^^;

登場人物の描き方がもったいない

宮本武蔵のお話ということで、過去にバウ作品で「巌流」を発表している齋藤先生。

[chat face=”profile1.1.jpg” name=”砂山” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]巌流と言えば、私の初代ご贔屓汐美真帆様が宮本武蔵を演じられた作品![/chat]

「巌流」はめちゃくちゃ面白かったのですが、やはり大劇場になると1時間半という時間の制限もあるなか、宮本武蔵にまつわる登場人物がいっぱいいるので、それぞれの登場人物のエピソードが短すぎてもったいなかった…!

キャラクターは十分魅力的になのに、中途半端になってしまっている登場人物がいっぱいいるなぁと感じました…!

心の声多すぎない?

ナレーションや登場人物の心情を吐露させるのに録音のセリフを流す演出方法がありますが、今回は多用しすぎでしょう…!

しかもいらないところにまで入っている印象が強い…!

[chat face=”profile1.1.jpg” name=”砂山” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]それは言わんでもわかる~!いや、むしろ言わないでくれ…!役者の顔見たらどう思ってるかわかるよ…!!![/chat]

ってところにまで録音セリフが用意されてて、なんかちょっと、うーん。。。って感じでした。。。

ラジオドラマじゃないんだから。

[chat face=”profile1.1.jpg” name=”砂山” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]役者の表情、体つき、目線で観客はしっかりセリフを掴むから、もうちょっと役者と観客を信じてくれてもいいんやで![/chat]

美弥るりかの佐々木小次郎は完璧だった…!

珠城りょうより美弥るりかを先に語りたい!

みやちゃんの佐々木小次郎は、まさに美弥るりかの男役の集大成を観た感じがしました。

みやちゃんのイメージそのままが具現化したようなキャラクターだったなと。

クールで冷静に見えるけど、心では炎を燃やしているような熱い人。

みやちゃんには勝手にそんなイメージを持っていたので、今回佐々木小次郎役が決まった特にも「ピッタリすぎる!」と思ったけど、ドンピシャでした!

[chat face=”profile1.1.jpg” name=”砂山” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]あの大きな瞳から繰り出される切れ長・流し目は殺人級ですね。。。[/chat]

語りたいって書いたけど、美弥るりかが佐々木小次郎そのもの過ぎて、むしろ何も言えねぇ状態でした…!

珠城りょうの宮本武蔵

骨太のイメージのあるたまきちなので、宮本武蔵もピッタリでした!

たまきちとみやちゃんってめっちゃバランスいいんですよね。。。

BADDYの時も雨に唄えばの時も思ったけど、二人で組んで芝居しているのがめっちゃしっくりくるんですよ。

やっぱりもっと二人の芝居が見たかったなぁと思わざるを得ないですね。。。

[chat face=”profile1.1.jpg” name=”砂山” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]初顔合わせの場面とか、決闘の場面とかはガッツリ二人の空気になって見応えありました![/chat]

ただ一つ、私が観た回だけかもしれないし、たまきちが悪いんじゃないんだけど、ガヤガヤしてるときのたまきちのセリフの時の声が埋もれすぎてて非常にもったいない。

音響の問題だと思うけど。たまきちのマイクの設定が明らかにおかしかったです。

まわりがガヤガヤしてる時はトップのマイクは声が立つようにしてもらいたいですね。。。

美園さくらのお通

雨に唄えばぶりにさくらちゃんを見ましたが、やっぱり歌うまいね。

これでもうちょっと芝居がうまくなればもっといいのになぁ。

[chat face=”profile1.1.jpg” name=”砂山” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]「たけぞう!」の言い方が全部一緒っていうのが、ちょっと引っかかるね^^;[/chat]

芝居になるとお化粧が地味になっちゃうのはなんでだろう??ショーでは結構派手な顔してるなぁと思うのに、芝居では地味だなって印象を毎回受けます。

愛希れいかの後任は何かとキツイと思うけど、頑張ってほしい^^

魅力的なキャラクターが多すぎる。

前半にも書いたけど、上演時間のわりに魅力的なキャラクターが多すぎて大渋滞しちゃってるのが今作めちゃくちゃもったいないポイント!

又八(月城かなと)

又八はどの宮本武蔵の話を見てもクズのイメージが強いけど、月城かなと(れいこちゃん)がやると全然クズに見えない…!

どんなグズやっても上品さを損なわないれいこちゃん、さすがっす。

吉岡清十郎(暁千星)

ありちゃんめっちゃカッコよくなりましたね…!子供にしか見えなかったのに…!やさおとこな感じがすごい出てました。

こないだまで新人公演出てたと思えないくらいの安定感ありますね。

祇園藤次(輝月ゆうま)

チャラ目のまゆぽん!あの抜け感が出せるのはまゆぽんの強みだよなぁ…!

吉野太夫(海野美月)

うみちゃんの太夫の説得力すごかった。

うみちゃんは今後どんなポジションになるんだろうとちょっと心配していたところがあるんだけど、今回は芝居の要を担っていてめちゃめちゃ頼もしい娘役さんだと思いました。

沢庵和尚(光月るう)

どこにでも現れる和尚…!現れては叱る!諭す!安心させる!

でもちょっと人格分離してるんかなと思ってしまうキャラづくり…。るうさん、あれ、納得してやられているんだろうか…?

宍戸梅軒(風間柚乃)

話題のおだちん!仕上がりすぎててびっくりする…!まだ研6ですよね…!

おだちんは最近の男役にしては少しクラシカルな雰囲気があって好きです。80年代の男役のような雰囲気すら感じる。

アイドル系でない、伝統を感じる男役さんになってほしいと期待してしまいます…!

***

他にももう挙げればきりがないほどみんな魅力的だったんだけど、いかんせんエピソードが短すぎて、中途半端になっているキャラもちらほらいましたね!

[chat face=”profile1.1.jpg” name=”砂山” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]舞台に描かれていな部分を自分の中で描けている役者と描けていない役者の差は結構見えてしまって、頑張れ…!って思うところもあり…![/chat]

まとめ

「夢現無双」のメインはみやちゃんだったような気がします。

私自身、今回の公演に関しては「みやちゃん見納め」の意識が強いですし、宝塚ファンはそう思っている方は多いかもしれない。

そう考えると、みやちゃんの最後の役が佐々木小次郎でほんとによかったなって思います。

作品が面白くなくても(言っちまった!)、美弥るりかにドンピシャハマる役であることは間違いない!

今回に関してはそれでいいと思う!

しかしこれだけ見事な佐々木小次郎を見てしまうと、見納めにであることに未練しかありません。。。

[chat face=”profile1.1.jpg” name=”砂山” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]せめて最後にライブビューイング行こうかな。。。[/chat]

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この記事を書いた人

砂山のアバター 砂山 宝塚歌劇愛してる

宝塚ファン歴研20になりました。

観劇の感想や生徒の魅力、宝塚ファン初心者さんがもっと知りたいことなどを、私の知ってる限り発信していきたい!

宝塚について一緒に語ってると楽しいなコイツ!ってところを目指しています…!

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