初日明けて2日目。宙組大劇場公演『天は赤い河のほとり』を観てきました。
真風涼帆・星風まどか新トップコンビお披露目、芹香斗亜、天彩峰里参入でずいぶん雰囲気が変わるんじゃないかと懸念していました。結論からいうと、
かなり変わりましたね…!
ききちゃん見慣れてなかったもんで、出てくる度に「?…あぁ、キキちゃん」となりました。
真風とキキちゃんといえば、どうしても星組の下級生時代の印象が付きまとって、宙組感が薄まりますねぇ。まぁそれは観る側の問題でもありますが。。。
今回の宙組公演も何回か観ますが、まずは初見のファーストインプレッションを。ネタバレ要素あり。
激アツのプロローグ!からの…
物語の序章は置いといて(←)
登場人物総出演のプロローグは圧巻でした。お衣装も豪華だし(見たことある衣装があるのは仕方ない!)メインの登場人物たちが歌い次ぎ躍り次くプロローグは、これから始まる物語へのワクワク感を倍増させます。
が、ちょっともやもやするところもあり。。。
何を歌っているのか歌詞が全然入ってこなかったというのが正直なところ。。。
今回楽曲は「ファイナルファンタジーシリーズ」などの楽曲を手がける下村陽子氏にお願いしているということなんだけども。変拍子が入っているからなのかなぁ、いつもの宝塚歌劇と全然ノリが違うくて、ついていくのがやっとだった。くわえて出演者も歌うのがやっとな印象が拭えない。。。
それが狙いだと言われればそれまでなんだけどなぁ。慣れたらノれるようになるのかな…。
でも大半のお客さんは1回しか観ないのにね。
2日目ということでまだ本調子じゃないのか、コーラスの厚さがいつもより弱かった気もしますが…。
カイル真風、ラムセス芹香、黒太子愛月のバランスはとてもよかった!その中のちょこんと小さいユーリまどかがいるのもいいね!
物語部分ですが、さすがに全28巻を1時間半にするのはキツいよね。
駆け足っていうか、全編ダッシュ。なまじ原作を読んでいる分余計に混乱が生じて頭ん中がパニック状態に笑。
ミタンニ編か、エジプト編に絞っても良かったかもな。
今度原作ファンの知り合いを連れて行くんだけど、ちょっと不安ですね。。。
とにかくビジュアルが完璧
生徒のメイク、かつらもさることながら、衣装、装置まで原作の世界観を再現できるのは宝塚歌劇っていう一つの座組ですべて賄っているからできるとこだよなと改めて感じました。
真風カイル
漫画から出てきた様な、というよりは、しっかり真風だったなと私は思いました笑。ちゃんとカイルとして存在はしてるんだけど、真風。
それは真風の個性や役作りが原作カイルをいい意味で上回ってるってことだと思う。原作を読んだときのカイルの印象よりも男の余裕を感じたし、真風の個性である優しさがにじみ出ている様に感じた。
宝塚の正統派二枚目男役としてはとってもいいことだと思います。素晴らしい。やっぱ真風はかっこいいなと言う結論にいたります。
芹香ラムセス
今回から参入のキキちゃんも、花組で既に二番手を経験しているだけあって存在感十分。場面は少ないかもしれなけど、ラムセスとしての役割をしっかり果たしていた。
ユーリを口説こうとするナンバーはラムセスのチャラさとキキちゃんの軽さがいい感じにマッチしてとっても良かったです。かっこよかった。
星風ユーリ
まどかのユーリはまじユーリ。ユーリが一番原作に近いんじゃないかな。むしろ原作のユーリよりも現代人の感覚を残したままやりきった感じ。
「私の天は~」のセリフはもっと印象づくように立ててほしいところだし、ところどころキーキー言って何いてるのかわからんところもあったけど、ユーリとしての存在感はしっかりしてたね。
まどかと言いえば、グスタフ3世で組回りながら、グスタフ幼少期を演じたときに「この子は天下を取る…!」と友人と話していたわけだけど、光の速さで上り詰めたな笑。
愛月マッティワザ
毎回ベタ褒めの愛月ですが、今回も例に漏れず私の中ではベタ褒めです。
黒太子すごくつよい。
愛月は出番が少なくてもしっかり世界に溶け込んで主張が出来るからすごいなと思います。黒太子の過去もしっかり感じられたし、タトゥーキアへの未練も、ユーリを認める瞬間も、あの短時間でよく表現できるな、愛月はやっぱりすごいなと。
澄輝ネフェルティティ
今回注目のキャスティングのひとつでもある、澄輝さやとのネフェルティティですが、もうね、立ってるだけで美しいですよ!ね!ね!(贔屓目が過ぎる)
普段男役のメイクはスッキリめだから、あんなに目の周り重たくしてるの新鮮で、さらに伏し目がちだから憂いがすごい。国背負ってるわー。
思ってたよりすんなり受け入れられたのは、いつもの声だったからってのが大きいかも。ネフェルティティ自身そんな若くないはずだし、男役くらいの声の低さ位がしっくりくるんだろうな。だから娘役ではなくて澄輝さやとがキャスティングされているのかも。
やっぱり魅せてくれるせーことマギーそして…。
ナキアとウルヒの純矢ちとせ・星条海斗コンビもさすがの貫禄です。
漫画では一貫して諸悪の根源だったナキアの悲劇をせーこと回想ナキアの華妃まいあちゃんが引き立てて泣けた。ウルヒの回想の真名瀬みらくんもとっても良かった。鷹翔千空に一歩先をいかれてるイメージだったけど、全然そんなことなかった。
あられちゃんの話
最近の私のオペラグラスを盗んで仕方がない愛海ひかるくんがティトって配役が発表されたときから嬉しすぎたんだけど、こんなに出番があるとは…!てっきり序盤で死ぬかと思ってた…!皮剥がされなくてよかったよ…。しかし可愛すぎるあられちゃん…!キックリさんやイル・バーニ、3隊長に可愛がられてるのが垣間見えてもうほんま愛おしいわ…。
この子がかっこいい男役になっていくかと思うと…宝塚、恐ろしいところだ。
コーラスの宙組
プルリヤシュ祭りとクルヌギアの囚人たちのコーラスがめちゃくちゃ厚い。
プロローグで若干、コーラスの宙組は終わってしまったのかなと心配したが、そんな心配は無用だった!良かった!やっぱり宙組のコーラス力は健在だ!!
パンフレットの音楽担当をみると、やっぱりメインは青木朝子先生だ。朝子先生の音楽はやっぱり耳馴染みがよい。そして生徒との相性もいいのでしょう。これぞ座付き音楽家の仕事。
おわりに
ざっと初見の感想を書きなぐりました…!読みにくかったらすみません!
天は赤い河のほとり、後何回観るか数えていませんが、都度思ったことは観劇記に記していきたいと思います。
シトラスの風観劇記はこちら
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