皆さま、ご機嫌いかがですか?砂山(@sunayama373)です。
コロナの影響で5カ月遅れの公演となった宝塚大劇場宙組公演『アナスタシア』。
待ってたよー!!
初日開けて2日目に観劇することができたので、今回は初日すぐの宝塚大劇場宙組公演『アナスタシア』感想としてまとめていきたいと思います!
千秋楽に向かってどんどん進化をしていくんだろうなと…!ますます楽しみ!
宙組大劇場では久しぶりの海外ミュージカル?
宙組では久しぶりの海外ミュージカルの上演になるのではないでしょうか。
調べてみたところ、大劇場公演での海外ミュージカルは2016年の『エリザベート』以来。
ブロードウェイミュージカルとなると、宙組が大劇場で上演するのは、多分初めてではないだろうか…!
「コパカバーナ」「雨に唄えば」「TOP HAT」「WEST SIDE STORY」などのブロードウェイで人気を博したミュージカルの上演は、博多座・植田芸術劇場などいわゆる『外箱』での公演はありましたが、大劇場公演としては宙組初かと…!
コーラスに定評のある宙組で、さらにタカラジェンヌいちロシア人の似合う男役・真風涼帆が主演で上演できるって最高!
『アナスタシア』×『神々の土地』とのリンクが神
宙組では2017年に『神々の土地』という作品で、ロシア革命前後の人々を描いた作品を上演されました。
今回の『アナスタシア』と時代背景もドンピシャ!
寿つかさ組長に至っては『神々の土地』で演じた「マリア皇太后」を『アナスタシア』でも演じています。
わぁ、マリア皇太后だ…!ってなりましたね…!
話し方とかたたずまいとか、意図して同じように作っているのかなと思いました…!
ディミトリがアジト的に利用している場所が「ユスポフ邸」ってのも『神土地』ファンとしてはちょっと嬉しいですね。
※『神々の土地』ではロシア貴族フィリックス・ユスポフを真風涼帆が演じた。
『アナスタシア』全体の感想
『ミュージカル アナスタシア』に関しては完全に予備知識なく観劇に向かいました。
もともとコロナ前は梅田芸術劇場で日本人版『アナスタシア』を観劇してから宝塚版を観る予定でしたが、全公演中止となったので予習叶わず。アニメ映画も見ていませんでした。
なので何となく「ブロードウェイミュージカル=楽しい」みたいなイメージを持っていて、ただ、題材が題材なので「愉快で楽しいミュージカル!」って感じではないんだろうなと想像していたくらいです。
実際に観劇した感想としては、ブロードウェイらしい楽しさやアンサンブルの勢いも感じつつ、時折印象的に入ってくるロシア音楽がとても神秘的で感傷的な気持ちになる作品でした。
さらにそこに宝塚の華やかさもプラスされて、感覚が忙しい感じ。
でもそれが心地よく感じる。
なんか不思議な感じでした。
絶望を感じていた人たちが徐々に希望をもって前を向いていくのを作品中に何度も感じて、どこか勇気づけられる、そんなミュージカルでもありました。
宝塚宙組『アナスタシア』配役別感想
貴族にしか見えない真風涼帆ディミトリ
ロシア革命下の下町で悪さをしながら詐欺師に育ったとは思えないルックス…!!!
貴族にしかみえない…!!!
いや、ほんまかっこいいなゆりかちゃん(真風)。。。
今回も感じたのは、作品に合わせてコメディセンスを遺憾なく発揮するゆりかちんすごい。
一見クールに見えるのに、役の範囲内でしっかり笑いを掴みにくるセンスを持ってらっしゃるんですよね…。
特に面白いことをしているわけではないのに、言い方と間でしっかりアクセントとなる笑いを生み出せるって凄いよなぁ…!
しかし1回目の観劇ではディミトリがアーニャのことどう思ってるのか、気持ちの変化に気が付かなかったので、次回はしっかり着目して観劇しよう。。。
毎回言うけど、星風まどかの表現力の高さ!
まどかちゃん(星風)の表現力の高さは毎度ながら素晴らしいです…!
満を持してのタイトルロールって感じですねぇ!
怒ったらちょっと早口になっちゃうけど、今回は全然許容範囲でした。
幼少期のアナスタシアは同期のじゅっちゃん(天彩峰里ちゃん)が演じているんだけど、ここの連携も素晴らしかったなぁ。完全に同一人物だった。
初日開けてすぐなのに完成度が高い。公演が進むほどに進化していくと思うと楽しみ過ぎます…!
芹香斗亜グレブのアクセントが絶妙
ボリシェヴィキの将校で作品の暗い部分を担っているグレブのキキちゃん(芹香)。
暗い世界観が根底にある作品の中で、明るくポップに進行していく場面も多いんだけど、グレブが出てくるとキュッと締まるアクセントがあるなと感じました。
だからこそ、無理にアドリブ入れなくてもいいんちゃうかと思ってしまうんですよね←
アーニャの心を開かせるためにちょっと面白いことやろうって事なんだろうけど、なんともとってつけたような「アドリブのコーナー」になってしまっているところがある様に感じました。
それならちゃんとグレブさん自身のユーモアを見せてほしい。
どうしても芹香斗亜(本人)に見えてしまう。星風まどかを笑わせたい芹香斗亜に見えてしまう。それって作品からは完全に乖離してしまうよね?
なに?異化効果?異化効果なの!??(違う)
アドリブは日替わりでファンが楽しみにする場面の一つになるのでしょう。
おじさん桜木みなとといい女和希そらに赤面する
久しぶりに拗らせてないずんちゃん(桜木)観たな…!
拗らせ続けた結果、あんなチャーミングなイケおじになるなんて…!
ずんちゃんと言えば拗らす前は「明るい役をやればちょっとヤカマシイ」というイメージがあったんだけど、今回はディミトリとの対比がちょうどよく、ちょっと陰のあるディミトリーとアーニャの中にいるだけでなんかホッとする存在になっているような感じでしたね。
しかし、リリー(和希そら)とイチャコラされると、なんだか見てるこっちが赤面してしまうという弊害が…!
ずんそらにドストレートにイチャイチャされるとなんか恥ずかしくなるね…!
なんか、幼稚園の頃から仲良かった近所の幼馴染同士が大学生になって急に付き合いだして手つないで立ち話してイチャイチャしているのを見てしまった近所のおばさんになった気分です///
オペラグラスあげられへんかったもんね…なんかみたらアカン気がして。。。
いや、次はちゃんと観よう。ガン見しよう!
いやー和希そらも素晴らしかったですね。こういうミュージカル女優おるよね…!
女役でもナンバー引っ張っていけるのは流石としか言いようがないです…!
一言感想
いろいろ思ったことを一言ずつ書いておきます。
- 大きいニコライ2世が渋すぎる瑠風輝
- 公演ごとに存在感を増す星月梨央
- 身体能力をいかんなく発揮するロットバルト(優希しおん)ツヨ…!
- 旅立ちの時、一言で場を掌握する凛城きら。りんきら先生流石っす…!
- 遥羽ららアレクセイ可愛すぎる…!
- つかロマノフの子どもたち可愛すぎ…!
- エトワールは花音まい。きゃのんさんありがとう…!
- ロケットの衣装も振りもかわいい!ただやっぱり人数はすくないね泣
正直細かいところまでは1回で観ることが難しい…!目が足りない…!
もう何回か観るともっと個人個人が見えてくるんだろうなと期待しています^^
もし宙組『アナスタシア』に新人公演があったら。。。
今回の公演では、新型コロナウィルス感染予防対策の一環として新人公演の実施は見合わせとなりました。
100期はラスト新公だったんじゃないかな…?
今回は東西公演共に新公主演候補の風色日向が休演していることもあり新公があるとするなら
大本命・鷹翔千空
そろそろくるか?亜音有星
ラストチャンスをものにするか?優希しおん
この辺りが候補だったのかなと思いますが、今となってはわかりませんね~。
ヒロインは雪組から組替えしてきた潤花ちゃんだったのかなぁ。
個人的には愛海ひかるのリリーが観たかったですよ…!
私が観たかった新公配役はこれかな。。。↓
- ディミトリ:亜音有星
- アーニャ:潤花
- グレブ:優希しおん
- ヴラド:鷹翔千空
- リリー:愛海ひかる
しかし、コロナのおかげて99期100期は新公の機会が減ってしまってマジで悔しいですね…!
おわりに
今回は宝塚大劇場宙組公演『アナスタシア』の感想をまとめてみました。
冬が深まるに連れてロシアの作品を上演するにはぴったりな季節になってくるけど、同時にコロナも再び猛威を振るう可能性があるので、観劇には感染対策万全で挑まないとですね…!
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