社畜の砂山です。
やっと、やっと月組大劇場観劇することが出来ました!
社畜の私はなかなか観劇の機会がなく千秋楽間近の初観劇となりました。
正直に一言で感想を申しますと…
もっと早く観ておけばよかった…!
と、後悔するほど両作品ともヒットでした…!
まずはカンパニーの感想から。。。
青柳誠二の働き方を見習おう
最近でこそ自宅でネットを使って稼いだりユーチューバーだなんだって言われるようになりましたが、やっぱり日本人のほとんどはサラリーを貰って生活していると思います。
その中でも、ホントに自分のやりたい仕事をやれてる人ってごくわずかで、やりたい仕事やってる人の中でもストレスを抱えていない人はいなくて、そんな日本人の代表の様な青柳誠二というキャラクターは、感情移入するというよりは共感する部分がたくさんあった。
珠城りょうの特性上、あと宝塚歌劇の特性上、ネガティブな部分が見えないようになってはいるが、青柳さんは間違いなく仕事の多さや左遷にものすごいストレスを抱えてるサラリーマンなんじゃないかな。
見た目、表面的にはとてもポジティブに見えるけど、時折挟み込まれる「前向きなつもりが、どっちが前かわからなくなる」や「貯まるのはストレスとマイレージだけです」などから、溌剌と見えるけど、ちゃんと我々と同じサラリーマンなんだと思って共感度が増しましたね。
そして彼を見習って、どっちが前かわからないけど、心を閉ざしたままだと生き甲斐見つからないよな、もっと会社のみんなに心を開いて仕事頑張ろうと思った会社員がここに一人誕生しました。
気は優しくて力持ちな珠城りょう
宝塚歌劇の主人公としては非常に地味な役柄で面白みにかける人物を、共感度の高さでとっても魅力的に演じたたまきちはすごいと思う。影とか苦労とか不満とか、人間が絶対に持ってるものを日本人的にひた隠しにしながら、なんとか今日より明日を良くしようと奮闘する姿に、平凡な言い方だけど、勇気をもらいました。
そして宝塚歌劇の醍醐味の一つでもある「こんな男性がいたら素敵だろうな」が、現代の日本人を演じているたまきちからリアルに感じることができたのはある意味ほんとにすごいことだと思う。
だっていつもの宝塚は夢の世界であって、現実にはありえない「かっこいい男」に観客は魅了されているところ、我々が暮らす現実の日本で本当にうちの会社にもいそうな真面目な総務課の男性社員を素敵だと思わせることに成功しているのだから。
ちゃぴちゃんはじめバレエ団員の現状がリアル
ちゃぴちゃんは可愛すぎてどうしようもないな…!しかしあのバレエ団員たちの、バレエだけでは食っていけないといつ現状はほんとにリアル。
バレエだけでなく、お笑い芸人だって声楽家だって俳優だって、みんなバイトしながらいつか来るチャンスのためにコツコツ続けているひとがほとんどなんだよね。
ただ一つリアルでない点を上げるなら、現実の人間たちは敷島バレエ団の子たちほどポジティブではない点かな(笑)私もそういう世界にいたときがあるから少し懐かしさがありました。今となってはもう絶対あの生活には戻りたくないけど(笑)しんどいんですよ、まじで(笑)バイトで入ってる収入なんてわずかでそこから生活費やレッスン代やノルマを捻出したらほぼお金なくなるし、なんなら赤字の生活に。
けど現実身近にこういう生活している人がいると、普通に働いてる人からしたらなかなか受け入れられないんだよね。「いつまで夢追ってんねん」って。こういう作品を通じて、もっと地道に芸術活動や芸能活動を頑張っている人を応援しよう・支援しようって流れが生まれればいいのにな。
美波さんは可愛すぎるから、白鳥の湖が終わったらすぐに芸能界に引き抜かれるな!
蒼太もバーバリアンの事務所が放っておかないだろう!
美弥るりかの持ち味が全開
そんな中で唯一成功者の様に描かれている高野さんだけど、それで生計を立てている人も体がズタボロなのもリアルな話だと思う。タカラジェンヌなんて正にそうだと思うしね。体故障してない人はいないって言うし。
そんな夢の世界の現実をバックステージものを通じて知ることができるのは、一周回ってある意味夢ですな。
それにしても美弥ちゃんかっこよすぎた。完璧な容姿と才能、成功者の気高さみたいなのを持ちつつ、人間らしい堅物さと朝の弱さがマッチしてて魅力的。さすがの作り込みでした。
瀬川さんへの「なんだ」の言い方が最高にかっこよい。
アンサンブルのエネルギー
月組変わったなって、冒頭の有明製薬のアンサンブルで感じた。その後のコーラスや群舞のエネルギーも半端なかった。月組ってこんなに統一感あったっけ?と思わざるを得なほどに。たまきちもそうだけど、月組全体が今充実期来てるな!
『カンパニー』は今、会社員として働いている自分にも、昔夢を追っていた自分にもグッと来ることが多くて、すごく共感する、そして純粋に明日への活力になる作品でした。
なんかあんまり生徒の魅力とかに突っ込めない感想になっちゃたな。
バーバリアンとかゆりちゃんまゆぽんコンビとかわかば、うみちゃん、美園さくらちゃんとかについてももっと書きたいのはやまやまなんだけど、この続きに書くにはなんか違う気がするから、また個別にかければなと思います。
『BADDY』については次回へ。
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