宝塚宙組『Délicieux(デリシュー)!-甘美なる巴里-』の感想!@宝塚大劇場

宝塚宙組『Délicieux(デリシュー)!-甘美なる巴里-』の感想!@宝塚大劇場

皆さま、ご機嫌いかがですか?砂山(@sunayama373)です。

今回は宙組宝塚大劇場公演『Délicieux(デリシュー)!-甘美なる巴里-』を観劇しましたので、感想をまとめていきたいと思います。

後々インタビューや刊行物で真意が明らかになることもあるかもしれませんが、舞台を観ての率直な感想をまとめていきますので、いろいろご容赦くださいm(__)m

一部ネタバレを含みます。

目次

野口幸作先生のスペクタルへの期待

野口先生の大劇場ショー作品は、

  • ショー・スペクタキュラー『THE ENTERTAINER!』
  • レヴュー・スペクタキュラー『SUPER VOYAGER!-希望の海へ-』
  • ショー・スペクタキュラー『BEAUTIFUL GARDEN −百花繚乱−』

と今作で4作目。

上記のショーはタイミングが合わず観劇できなかったのですが、それぞれ上演された組や出演したスターのファンの方から「野口先生のショー、めっちゃ面白いから!間違いないから!」と聞かされておりました^^

反面、友人は周りのお友だちから「野口先生、え…。」という真逆の話を聞いていたらしく

砂山

まぁ人それぞれ捉え方はアルヨネー。私はどう思うだろうか?^^

と観劇に挑みました。

野口先生は『宝塚レビュー5つのS』の中でも「スペクタクル」に重きを置いているのかなと言うのがタイトルから伝わってきますね。

プロローグからパリレビューらしくジェントルマンが並びトップスター(真風涼帆)がゴンドラで登場し、女の子(潤花)が一瞬でお姫様に変身するなど、楽しい要素が盛りだくさん。

大階段から次々にスターが降りてきて歌い踊るのは、どこか懐かしさもあり、宝塚で観られる古き良きレビューを感じることができる気がします。

さらにマカロン・シャンシャン・ペンライトを使った客席参加型の演出は振り付けもわかりやすく、初めて見た方でも楽しめるのではないでしょうか。

ペンライトが1個2500円で、プロローグしか使用しないため、1度しか観ない方は購入障壁が高い気もしますが^^;まぁ、記念にどうぞって感じですね。

組ファンの皆様はめちゃめちゃデコっていたりするので、客席で皆様のデコシャンシャンをこっそり見て楽しんでいたり。

ちなみに私のマカシャンペンラはノーマル状態です。

砂山

客席のペンライトも綺麗だけど、出演者が本舞台や大階段にぎっしりいて、みんな両手に2本のペンライトを持っているので、客席から観る舞台のペンライトの多さも圧巻です…!スペクタクル!

大カンカンが運動会みたいで楽しい

プロローグに続いて「くるみ割り人形」の音楽に乗せたカンカン。

これがめちゃくちゃ楽しい。

カンカンってスカート振ったり足上げたり、振りがシンプルでダイナミックなこともあって、一堂に会する人数が多ければ多いほどすごい迫力になるんだなと改めて実感。

1つの「カンカン」って場面の中でもストーリーを持たせつつ、パワープレイだけでなく緩急もあるので全然飽きないのもいいなと思いました。

サラッと退団者がピックアップされるシーンもあり、野口先生の愛を感じたり。

片手側転・ハンドスプリング・フェッテとアクロバットやバレエのテクニックが必要な大技を繰り出したり、「キャー!」と声をあげながらズラーッと並んで足上げしながら迫ってくる感じ、

まさにスペクタクルやん。

これは出演者も相当体力いるやつ。

砂山

最後のポーズ決めた時、舞台上にいる誰を見てもめっちゃいい顔しているので、こちらも幸せになります。

キキトワネット様のお茶会

2番手芹香斗亜がマリー・アントワネットに扮して、イケメンを呼びつつスイーツを楽しむコメディ場面。

これはもしかしたら「誰が何をやっているか」がわかっているから面白いのかもしれないなと思いつつ、めっちゃ楽しんでいます。

宝塚を初めてみる方だと「宝塚ってこんなコメディ的なこともやってるんだ!」って思っていただけるんじゃないかなと思いつつ、宙組をあまり知らない他組ファンの方にはどう見えているんだろうなと思う部分もあります。

内輪受けになっていないといいんだけどな。

私自身、久しぶりに見る組のショーでコメディに振り切った場面があると「組子のこと分かってたら面白いんだろうなぁ…」と思ってしまうことがあるので。

アントワネット様がモリアーティやってた人」と言うのは宝塚初めて観る方でもわかるらしく、それだけでもかなり面白いからいいのかな。

貸切公演の時は芹香斗亜(アントワネット)・和希そら(クレープ男爵)によるアドリブが入る確率が上がるようですね…!

舞台上でのお着替えで豪華なドレスからダルマに変身するあたりも、スペクタクルだなぁ…!

砂山

キキちゃん(芹香斗亜)のおみ足…

例の場面で演出変更があった?

初日開けてすぐに観劇できなかったので、しばらくは皆様の感想を楽しんでいたのですが、どうやら(言葉を選ばずに言うと)めっちゃエロい場面があると…。

そして、その場面がかなり物議を醸しているという情報はキャッチしていました。

振り付けのSHUN先生もインスタグラムで言及なさって、コメント欄には「好きです」「苦手です」などの言葉が飛び交っていました。(現在は該当投稿は削除されて、代わりに再投稿がされています。間違って消しちゃったらしい。SHUN先生可愛いな。)

確かに、エッチだなとは思いました(言い方)

私的には、拒否反応が出るわけでも、性癖に刺さるわけでもなくと言う感じ。

何回か観劇していると、最後の潤花ちゃんのポーズが変更になったのかな?ってタイミングはありました。

はじめはガバッと足を開いて真風さんを挟みこむような感じだったのが、足を閉じる形のポーズに変わっていたような気がしますね。(間違ってたらごめんね)

砂山

「女の足で男を挟み込む」ってのが、確かに下品っちゃ下品なんかな。。。

パリのレビューって19世紀にフランスで誕生して、しばらくしてからエロティシズムが流行った歴史があるんですって。パリのエロティシズムが具体的にどんなもんなのかは知りませんが。

宝塚のレビューの王様・白井鐵造がレビューの勉強をしに外遊している時もその流れがあったらしいんだけど、白井先生は「清く正しく美しく」をモットーにする宝塚でレビューを作るにあたって、エロティシズムは取り入れないような作品作りをしたのだとか。

野口先生はあえてチャレンジしてみようと思って場面を作られたのかな。伝統をないがしろにしているわけではないってことは、他の場面見てたらわかるもんな。

下品・上品の捉え方も人それぞれで、どこまでがセーフでどこからがアウトかも人それぞれだよなぁと思いつつ、宝塚歌劇という特性の上で作品作りをしている以上、演出家も振付家も出演者もそして観客も敏感になる部分ではあるよなぁと思いますね。

砂山

舞台両サイドで踊っているダンスールの男女ペアの振り付けがめちゃくちゃ官能的(砂山は言葉を選んだ!)だけど、振り付けは変更されていない(たぶん)のでお見逃しなく。

107期初舞台ロケット!

107期初舞台おめでとう!!!

ケーキから始まる初舞台ロケットめっちゃ可愛いな!

コロナ対策なのか初舞台ロケットによくある「自分たちの期の掛け声」(ワンオーセブン!的なやつ)がないのはちょっと残念だったけど、それでもやっぱり初舞台ロケットはイイ!

今年は特にみんな表情がとってもいいなと思いました^^

今回も初舞台ロケットの指導に元宙組の風馬翔氏が入っているらしく、かけちゃん先生の表情指導もあったのかなぁと妄想してみたり^^

砂山

上記のツイートの子、どなたかわかる方いらっしゃったらコメントいただけると嬉しいです^^すごく気になる子…!

巴里野郎でちょっと感動する

桜木みなと筆頭に中堅・若手の男役がめちゃくちゃかっこいい「巴里野郎」。

客席をあおりながら銀橋に出てくるんだけど、真ん中の上級生は上級生同士で何やら遊んでて

砂山

宙男らしいな…

と微笑ましくみているんだけど、周りの下級生が己の釣り堀でバンバン漁をしているのが

砂山

新世代の宙男たち…!

ってなりました。

特に下手端の「亜音有星の釣り堀」が凄い。

海が割れて魚がビチビチ水揚げされていくのが見える様だ…!

宙組の男役と言えば、良くも悪くも「控えめ」な印象があって、演出家に「釣ってこい!」と言われてもなかなか釣りが捗らない、それが可愛いみたいなとこがあったんだけど、新世代宙男たちは漁に積極的な感じがする。

砂山

瑠風・鷹翔あたりは昔からの宙男の系譜をたどっているような気がしています

それでも瑠風くんはめっちゃアピール力増していて、おばさんは泣いてます。

(鷹翔は前から圧倒的なアピール力があった。)

いやぁ、みんなかっこよ。

退団者へのはなむけが随所にあって嬉しい

今作は上級生の退団が多い。

  • 花音 舞
  • 綾瀬 あきな
  • 美月 悠
  • 星月 梨旺
  • 七生 眞希
  • 里咲 しぐれ
  • 遥羽 らら

みなさん、宙組公演には欠かせない存在でいつも楽しませてくれた方ばかり。

ショーでは退団者がピックアップされる場面もよく作られるんだけど、今作はそれがとても自然に作品の中に組み込まれているように感じますね。

よくある「はい!退団者のみなさんです!」の様なシーンではなく、各場面に自然とダンサー・シンガーとして登場しているのがとっても嬉しいなって思いました。

  • きゃのんさん(花音舞)の若い男(若翔りつ)との情熱的デュエットソング
  • 男役を引き連れたえび様(綾瀬あきな)ダンス
  • さお(美月悠)らしい鞭おじさん
  • りおちゃん(星月梨旺)の超絶技巧タップ
  • ベビーフェイスを隠し、超官能的なダンスールまりな(七生眞希
  • 大人の色気炸裂してるしぐれ姉さん(里咲しぐれ)の娼婦
  • ららちゃん(遥羽らら)の娘役銀橋

みなさんそれぞれの個性にマッチした見どころがあって嬉しいですね…!

もちろん退団者全員でレインボーのお衣装で踊るダンスもめっちゃ良き。

おわりに

今回は宙組宝塚大劇場公演『Délicieux(デリシュー)!-甘美なる巴里-』の感想をまとめました。

それにしても今回で上級生が抜ける…。退団者に加えてりんきらさん(凛城きら)も専科に異動になるので、次回作からは平均期が下がるんだろうなぁ。

しかし、若手だけど若手のように見えない実力者や新世代のスターもどんどん生まれてくるのが宝塚の良いところ!

未来に期待をしつつ、今の公演が終わるまで存分に楽しみたいなと思いました!

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この記事を書いた人

砂山のアバター 砂山 宝塚歌劇愛してる

宝塚ファン歴研20になりました。

観劇の感想や生徒の魅力、宝塚ファン初心者さんがもっと知りたいことなどを、私の知ってる限り発信していきたい!

宝塚について一緒に語ってると楽しいなコイツ!ってところを目指しています…!

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