皆さま、ご機嫌いかがですか?砂山(@sunayama373)です。
今回は宙組全国ツアー公演『バロンの末裔/アクアヴィーテ!!』の感想をまとめていきたいと思います。
私が観劇したのは福岡市民会館での公演。昼公演を観劇したのですが、その日の夕方公演はライブ配信でした。
時間が合えば新幹線でライブ配信を見ることも考えたのですが、時間が合わずでしたので、お昼に一回観た感想となります。
ちなみにこの後、沖縄でも一回観劇予定。
やっぱりバロンの末裔は神作品…!もっと回数見たかった…!
バロンの末裔好きすぎる
何を隠そう砂山は『バロンの末裔』初演信者です。
信者と言ってもリアルタイム観劇は出来てないので、にわかみたいなもんですが。
高校生の頃、BSで放送された録画を画質が荒れるまで見、ビデオデッキからオーディオケーブルを出力してラジカセに繋いでカセットに録音して、勉強中ずっと聞いていましたね。
なので英単語は覚えられませんでしたが、セリフはめっちゃ覚えてる
(勉強しろ)
遠征の前日も初演版を見て、今の宙組だったらどんな感じになるだろう~とワクワクしていたわけです。
遠征だったので朝早く起きないといけないのにワクワクしすぎていつも通りの就寝時間に寝ました。
寝坊しました。
新幹線に乗る時間に起床しました。
頭真っ白になりましたが、爆速で支度。
博多からタクシー乗ればギリ間に合うと信じて向かいました…!
ずっと観たかった作品を生で観られるというのに、開演のバグパイプのオーバーチュア聞けなかったらマジで無に帰する…!絶対に遅れるわけにはいかない…!
博多から乗ったタクシーの運転手さん、めっちゃ話しかけてくれたけど、ごめん、相槌打ってたけど、ほとんど話聞いてなかったんだ。間に合うか気が気でなかったから。でも間に合わせてくれて本当にありがとう。
無事、オーバーチュアも聞くことができて、感無量でした…!
お話の大筋は公式から引用させていただきましょう。
貴族階級の支配が崩れ去った20世紀初頭のスコットランドを舞台に、男爵家に生まれた男が、双子の兄の婚約者への叶わぬ想いを胸に抱きながらも、愛する土地と人々を守る為、貴族的な潔さでダンディに生き抜く姿を描いた物語。
宝塚歌劇公式HPより
初演が好きすぎると再演は受け入れがたい?
私は初演の映像を見て育っていて、当時のトップスター・久世星佳さんも大好きですし、マミさん(真琴つばさ)から入ったオタクなので、初演版が好きすぎるんですよね。
そんな作品の再演ってことで、今のキャストでも受け入れられるのか問題ってあると思うんだけど、私の場合は全然問題なくすんなりと受け入れることができました。
もちろん芝居のテンポや間なんかは違ってくるので、観ていて違和感みたいなものを感じるとことは多少あったけど、まぁこれは仕方ないよね。初演版のテンポ染みつき過ぎてるんだと思う。
今の宙組メンバーも大好きというのもありますね。
初演と再演では役者も変わって、役に対する解釈や役作りなどもそれぞれの役者によって変わって、そして上演される時代も変わって、それを観る私たちも歳を重ねていたり生活環境が変わっていたりするので、発信も違うし受け取り方も違う。
まさにコレ↓状態。
再演って面白いなぁ…!!!
今回の全国ツアーは真風(涼帆)さんの地元・熊本を含む九州地方をメインに回るツアー日程で、真風さんが凱旋するあたりも、エドワードがスコットランドに帰って家のために奮闘するのに少し被る部分がありますね…!
バロンの末裔はナンバーがとにかく良い!
どの場面のナンバーを切り取っても、曲がとにかく良すぎる…!
まず幕開きのバグパイプが劇場全体を一気にスコットランドに変えてくれるし、主題歌「I WISH」も神曲だし、それぞれの登場人物のナンバーもピッタリ…!
正塚晴彦先生×高橋城先生のタッグが最強すぎるんですわ…!
正塚先生って極端にナンバーの少ない芝居を書くときもあるけど、バロン~は割とナンバー多めでミュージカル要素強くて楽しいです^^
特に中盤「雉撃ちの丘」でエドワードとキャサリン(潤花)がお互いの想いを吐露してもなお、死ぬまで耐え続けるという愛の地獄を決意して見つめ合い
決して結ばれないと 分かっていながら それが求めた愛の地獄と 身をゆだねるだけ
(公演プログラムより)
とカットインしてくる「恋心」(曲名)がマジで神がかってる…!
カゲソロ歌手の歌声が透き通っていればいるほど切なさが増すんですよね…今回のここさくちゃん(湖々さくら)の歌声も最高に素晴らしかったです。
バロンの末裔でめっちゃ好きなのが、雉撃ちの場面とテラスでのデュエダンにあるカゲソロのカットイン。マジ神カットインだわー。湖々さくらちゃんの歌声もめちゃめちゃマッチしてて素晴らしかった…。
— 砂山🎩ヅカライフブログ (@sunayama373) December 4, 2021
愛してる愛してるのタカラヅカも好きだけど、黙って愛を確かめ合うタカラヅカもめっちゃ好きです。
今の宙組の布陣にもぴったりだった
再演ものって、当時のスターや当時の序列などの要素も影響してくる部分があると思うんだけど、今作は今の宙組にもピッタリハマっていたような気がします。
潤花ちゃんは、落ち着いているようで内に秘めているものが重い役がめっちゃよく似合う。気が狂いそうで泣いちゃう涙のなんと美しいことか…。
ローレンス(真風)のどこがいいのかエドワード(真風二役)に問われて「顔」って答えるくだりは、初演も面白かったけど、「え?」ってなって紅茶を溢れさせるエドワードに
「エドワード」(お茶溢れてるよ)
って落ち着いて言うのがシュールで面白かったなぁ。
溢れてる紅茶が見えました
エドワードの友人リチャードは、最近真風さんの役と行動を共にする役が多いずんちゃん(桜木みなと)で、これまでの経験値が最大化されているような感じがしました。
コミカルな面もあれば、頼りになる友人(イケメン)の面もある男役らしい役を好演。恋人のヘレン役山吹ひばりちゃんとのバランスもよく、主演周りの愛の重さと対象に夢も恋愛も楽しみながら追いかけるカップルが好印象でした。
今回はドアボーイからのスタートじゃなくてよかったね(海11)
銀行の若き頭取ウィリアムを演じたもえこ(瑠風輝)はインテリ切れ者感抜群だけど、自分の芯は決して曲げない実直さがピッタリだなって感じました。利益優先の不正取引は絶対しなさそう。預金をすべて預けたい。
先代の頭取トーマス役のりんきら先生(凛城きら)との掛け合いも軽妙でテンポもめっちゃ気持ちよかった~。
大口預金を検討しているボーグナインさん(水音志保)(超美女)に、ウィリアムをかわしてスッと名刺を手に取らせるトーマスは、その行動だけで「あ、この人はちょっとおかしなおっさんに見えるけど、一代で銀行を成り上がらせためちゃめちゃやり手のお父さんなんだな」ってわかるのが、りんきら先生マジすごい。さすが専科さん。
ウィリアムの秘書・ブリンクリー(鷹翔千空)はガタイ良いし強そうなんだけど、仕事は繊細で物腰は柔らかくて、上司の一番の味方でいることを大切に思っていそう。ウィリアムはブリンクリーと良い仕事ができそうだなぁ。
もえこってぃ…
ヘンリー(亜音有星)はその子供らしさから物語の重い部分をぶった切っていく雰囲気あるけど、彼の可愛らしさに救われる部分もあって好きです。
特に雉撃ちはヘンリーは入ることでその前後が際立ちますね…。
雉撃ちで、大事な話してる時にヘンリーがワーって入ってきて去って行って、このまま有耶無耶にしようと思えばできるけど、けど有耶無耶を抱えたまま生きていくのはキツすぎる…で話を戻すあの間が辛すぎて好き。
— 砂山🎩ヅカライフブログ (@sunayama373) December 4, 2021
亜音くん可愛いかよ…。
「ここに生まれ人の世の何もかもを知った この世界の美しさ 人の素晴らしさ」って、タカラジェンヌのことみたいやなって、ずっと思ってたけど、そうか、久世さんのサヨナラ公演やんこれ…。
— 砂山🎩ヅカライフブログ (@sunayama373) December 5, 2021
え…正塚先生…え、、好き。
タカラジェンヌって、10代ソコソコで宝塚の世界に入って、あのムラで、あの劇場で、人の世の何もかもを知っていくんだよね…。
そう考えると、ストーリーは没落貴族のお話だけど、タカラジェンヌ自身のお話にも感じてきて、座付き作家・正塚晴彦すげぇ…となりました。
アクアヴィーテ再演!
大劇場の本公演で上演されたアクアヴィーテが全国ツアー版で帰ってきました…!
当時もかなりのテンションで感想を書いたけど、改めて面白いショーだなと思いましたね…!
当時の感想↓
退団者もいるし、宙組フルメンバーではないので一部役や出番が変わっている出演者もいて、それも新鮮な楽しみになるのが全ツの良いところ!
特にずんちゃん・もえこのポジションがグッと上がることになるので、いつもよりさらにスター感を感じることができました。
瑠風さんが見るたびにカッコよくなってて本当に困ります。いえ、困りませんが、困ります!
— 砂山🎩ヅカライフブログ (@sunayama373) December 4, 2021
ダフタウン・ビーストでバレエの達人・実羚淳が演じたロフティドリームは優希しおん。
キヨの身体能力とダンススキルが映えるキャスティングでした…!
瑠風さんと組んでいたひろこちゃん(水音志保)(超美女)の可愛さにやっと気がついてしまい、目を奪われました…!
ようやくひろこちゃんの可愛さに気付いてしまった(遅い)
— 砂山🎩ヅカライフブログ (@sunayama373) December 4, 2021
中詰めで客席も振付があるのをすっかり忘れていたので、グラスも忘れて行ったのですが、客席では皆さんのデコグラスがちらほら見えて、当時を思い出しました…!
次の観劇も諸事情でグラスは持って行けないので、手拍子盛り上げ隊に所属します…!
振りの確認はこちらから↓
「ウイスキーがお好きでしょう」の口説き文句は、めちゃくちゃカッコいいんだけど、言ってることがカオスすぎてもう何が何だか分からない(いい意味)
大介先生どんな気持ちで書いてんの?ねぇ。にやにやしながら書いてる??(楽しそうだな)
和希そらが爆踊りしたウィスキーボンボン(ヒーローズ・テスティモニー)は鷹翔千空が。
ついにこってぃが1場面引っ張っていく時代が来たかと…!
ほまちゃん(穂稀せり)・かりんちゃん(花菱りず)のデュエット歌手もめちゃめちゃかっこよかった。
亜音とひばりちゃんでホワイトホース。
やっぱりか…!分かってたよ…!!!!
この二人、やっぱり映えるなぁ…!初々しさもあり、それでいて既にスター感もしっかり兼ね備えている…!
恐ろしい子たちですほんとに。
おわりに
今回は宙組全国ツアー公演『バロンの末裔/アクアヴィーテ!!』の感想をまとめました。
もうなんか全然まとまらない感想を最後まで読んでいただきありがとうございます。
ライブ配信は見れませんでしたが、沖縄公演を1回だけ見ることができるので、リアルタイムでの感想はツイッターの方呟くと思います。
気になっていただける方は是非ツイッター見てみてください^^
Follow @sunayama373はぁーしかし全国ツアー久しぶりだったぁ…!コロナも落ち着いている時期でよかった!
まだまだどうなるか分かりませんが、感染症対策ばっちりでまた観劇を楽しみたいと思います…!
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