宝塚花組『アウグストゥス-尊厳ある者-』の感想!@宝塚大劇場

宝塚花組『アウグストゥス-尊厳ある者-』の感想!@宝塚大劇場

皆さま、ご機嫌いかがですか?砂山(@sunayama373)です。

今回は宝塚花組大劇場公演『アウグストゥス-尊厳ある者-を観劇しましたので、感想をまとめていきたいと思います。

砂山

ビジュアル最強&スピーディーなお芝居でした…!

目次

『アウグストゥス-尊厳ある者-』のあらすじ

アウグストゥス-尊厳ある者-』のあらすじを公式より引用しておきます。

ローマ史上初の皇帝となり、「尊厳者」を意味する“アウグストゥス”の称号を贈られたオクタヴィアヌス帝。彼はいかにして、志半ばで死したカエサルの後継者となったのか?
カエサルの腹心・アントニウスや、ブルートゥスらとの対立の果てに、「パクス・ロマーナ(ローマの平和)」の境地に至った若き英雄の姿を、フィクションと史実とを織り交ぜて描く。
紀元前46年。政敵ポンペイウスを討ち、ローマに帰還したカエサルの凱旋式当夜。ユリウス家の邸では、カエサルと敵対していた貴族たちとの和解の宴が催される。そこに現れた招かれざる客…それは、今は亡きポンペイウスの娘・ポンペイア。彼女は無謀にもカエサルに斬りかかり、父の仇を討とうとするが、ユリウス家の末裔であるカエサルの大甥・オクタヴィウスがそれを阻止する。オクタヴィウスは、ポンペイアを赦す事こそ真の和解の印だとカエサルに訴え、彼女を助けようとするのだが…

引用:宝塚歌劇公式HP

このあらすじの時点でローマの名前に弱い私は「ユリウスは誰やねん…」となりましたが、ユリウスはカエサルの名字みたいなものですね。なので大甥のオクタヴィウスもユリウスの人間と…。

公式youtubeの初日ダイジェスト映像はこちら↓

世界史で勉強したけど全然覚えられなかったローマ帝国

カエサル、オクタウィウス、アントニウス…。

高校の選択教科で世界史を選考してたときに、ローマ帝国と三国志は全然覚えられなかったのを思い出しましたよ…。

砂山

ガイウスとユリウスとカエサルは3人だと思ってたし、マルクスとアントニウスも2人だと思ってた!アウグストゥスも人の名前だと思ってたし…。

宝塚では最近だと『暁のローマ』と言う作品でも同じ時代のお話をやっているけれど、正直人物関係などほとんど覚えていないんですよね…(カエサルはえらい~という歌だけはやたら覚えてる)。

シェイクスピアの「ジュリアス・シーザー」読んでもイマイチ人物関係よくわからなかったから(読解力)今回の作品で誰が何ポジなのかがよくわかって助かりました^^;

カエサルと言えば「ブルータス、お前もか」のセリフだけが独り歩きして超有名だけど、今作品では、なし。田淵先生、あえて書かなかったのかな?

ちょっとギャグっぽくなってしまうもんな。なくて正解かも。

ビジュアル完璧な柚香光

ポスターにしろHP画像にしろパンフレットにしろ、本当にビジュアルが完璧すぎる柚香光

もちろん舞台に立つ姿も完璧にかっこよかった!

オクタヴィウスと言う人は戦いを好まず、知恵と知性で生きていくタイプの人のようだけど、どう見てもビジュアルが「強そう」!

砂山

パンフヤバいから!みてっ!!(と、パンフの表紙を見せる)

ヅカ友

ぎゃあ!

砂山

戦いを好まない主人公やねん!

ヅカ友

その顔で!?

物語中盤でなんか覚醒してやたら強くなるんだけど、あれは何きっかけだったんだろう。もう一回見たらわかるかな。

※出典:機動戦士ガンダムSEED

物語の主人公として

オクタヴィウスという人が控えめな性格だからかもしれないが、主人公としては少しパンチが少なかったような気がしますね。

尊厳王」と称えられローマ初の皇帝になるパワーみたいなのをもう少し感じたかった。

アントニウスが最後まで問う「お前は何のために生きるのか」が、はっきりわからなかった。これ私だけ?もう一回見たらわかる?

砂山

ポンペイアとのつながりももっとガッツリ見たかったなぁと思っているのが正直なところ。

華ちゃん(華優希)ラストだし、精神的なつながりを持たせるにも、もう少しロマンス要素が欲しかったなぁ。お互いが心の拠り所になっていることがわかるような場面が観たかった。

あったのかもしれないけど、アントニウス・クレオパトラやブルートゥスらのエピソードにパンチがある分引き立っていなかったように思いますねぇ…。

退団公演ってすごいパワーを持つ

今回の公演は退団者も多いですが、特にフィーチャーされるのはトップ娘役・華優希と2番手格の瀬戸かずやの退団でしょうか。

お二人とも退団公演にしてビックリするほどスキルアップされているのがはっきりわかりました…!

砂山

あるよね、退団公演でめっちゃ上手くなる現象…。

華ちゃん(華優希)は、お芝居すごくいいし可愛いんだけど歌声が出ないというのが課題の一つにあったと思うけど、今回のナンバーはどれもめっちゃ芯の通った声で素敵でした…!

芝居ができる人だから、声が通る様になったら強いなぁ。歌に感情がのると見てる側はどんどん引き込まれていくから。すばらしい。

あきらさん(瀬戸かずや)に対しても正直、歌の印象ってそんなになかったんだけど、めっちゃ歌うまいって思いました。

と言うか全体的に力が抜けて自然体でそこにいる感じがしました。アントニウスがそこにいる、的な。

砂山

かつてのご贔屓が退団公演で歌めっちゃ上手になっててびっくりしたことを思い出した…。

凪七瑠海と瀬戸かずやの大人の××がヤバい

専科から特別出演のかちゃさん(凪七瑠海)がめちゃくちゃいい。

クレオパトラという誰もが知る絶世の美女の役だけど、そこに比重を置いておらず、エジプトの女王としての存在感がナイスでした。

そのクレオパトラとアントニウスの大人のキスシーンが素晴らしかった…!

強気クレオパトラVS強気アントニウス!からの

アントニウスの半ば強引なキス!

クレオパトラは完全に後ろ姿だったけど、体をこわばらせて抵抗を見せた後に受け入れたのがはっきり分かった…!

もちろんアントニウスの表情も見えない状態。

表情や体制の変化もなく「身体の状態」だけでわかるってすごくない?

唇だけじゃなく心まで奪われたな、クレオパトラ…。

砂山

えっちじゃん…。

表情の見えないキスシーンで色気を表現させるって、すごいな…。これが上級生の技なのか。。。

あきらさんは最後にしてすごいキスシーンを生み出していったな…!

公式マッチョジェンヌ水美舞斗

マイティ(水美舞斗)は公式マッチョジェンヌってことでOK?

幕開きのオクタウィウスのピンチに飛び出してきて敵をやっつけるあたりはさすがにかっこよい。上で紹介しているダイジェスト映像に登場シーンが収められているので是非見てほしい。

それにしてもいつも武闘派だな、マイティ。

ただ今回はただの筋肉馬鹿ではない様に役を作られているのがよくわかる。

パンフレットにもご自身で書いてらっしゃったけど。

筋肉馬鹿って面白くしようと思えばいくらでも面白くコメディタッチに作ることができるんだよね。

マエケナス(聖乃あすか)からも筋肉いじりされるけど、それに対して「なにおぅ!やるかぁ!?」的な態度をとってしまうと、ただの面白い筋肉馬鹿になってしまい、オクタヴィウスの腹心が馬鹿=オクタヴィウス乙…。みたいになってしまうもんな。

しっかり武闘派の政治家、オクタヴィウスの心強い腹心、戦友的なポジションに作られている感じがした。

れいちゃんと同期でこれまでずっと花組で一緒だったマイティ自信と重なる部分も多そうですね。

砂山

宝塚のそういうとこ、好き。

ブルートゥス(永久輝せあ)も切ない。

ブルートゥス(永久輝せあ)の繊細な役の作り込みも素晴らしかった。一見すると結構自分勝手な存在になりそうなブルートゥスだけど、仲間の意見や世論に翻弄されてどうしようもなくなっていく感じが何とも切ない。

ひとこちゃん(永久輝せあ)の少しはかなげなビジュアルにもドハマりしているように感じました。

ひとこちゃんってタカラジェンヌの顔の種類でいくと「スッとしている」系だと思うんですけど、そんなスッ族のひとこちゃんに気持ちの揺らぎや激動の渦中にいるブルートゥスを当てるのがよきですね…!

スッとしてる人があらぶってるのって魅力的です。

砂山

「殺せ!殺せ!」は暗黒武闘会を思い出しました(幽遊白書)

田淵先生同世代なんかな…。

おわりに

今回は宝塚花組大劇場公演『アウグストゥス-尊厳ある者-』の感想をまとめました。

基本的に物語の大半をオクタヴィウス以外のキャラクターの激動の人生で引っ張っていき、最終的にオクタヴィウスがアウグストゥスになって幕なので、スピード感はあるものの主人公の躍動をもう少し見たいなと言う気持ちになったというのが正直なところですね。

いや、もしかしたら感じ損ねているだけなのかもしれないけど。

ありがたいことにもう一回観劇できるチャンスがあるので、今度はもっと集中力高めて挑みたいと思います。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

砂山のアバター 砂山 宝塚歌劇愛してる

宝塚ファン歴研20になりました。

観劇の感想や生徒の魅力、宝塚ファン初心者さんがもっと知りたいことなどを、私の知ってる限り発信していきたい!

宝塚について一緒に語ってると楽しいなコイツ!ってところを目指しています…!

コメント

コメントする

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

目次