皆さま、ご機嫌いかがですか?砂山(@sunayama373)です。
今回は雪組宝塚大劇場公演『CITY HUNTER-盗まれたXYZ-』を観劇しましたので、感想をまとめていきたいと思います。
後々インタビューや刊行物で真意が明らかになることもあるかもしれませんが、舞台を観ての率直な感想をまとめていきますので、いろいろご容赦くださいm(__)m
シティーハンターをしっかり知らなくても十分楽しめるドタバタハードボイルドコメディでした!
シティーハンター原作を完読できずに観劇日を迎える
実はシティーハンターの観劇が決まってから、友人に原作漫画を借りることができ、せっせと読んでいました。
ってか、砂山さん、シティーハンター通ってないの!!?
友人曰く、めちゃくちゃ意外だったらしいです。
世代で言うと少し外れるんですが、大体私と同じ世代の子は兄弟の影響などでシティーハンター読んできた子が多いんですよね。小学生の時の友達の家には全巻あったのを覚えています。
しかし、我が家の兄の本棚にあった漫画は「かっとび一斗」「100万ドルキッド」などなど。どうやら週刊少年ジャンプ派ではなかったようなんです^^;
少年はみんな「週刊少年ジャンプ」派やと思ってましたわ…。
観劇日までに1巻1話からコツコツ読んでいましたが、結構文字の多い漫画で読むのに時間がかかり、7巻読了時点での観劇となりました…!
観劇しながら感じたのは、原作を読んで人間関係が把握できている状態で観た方がわかりやすいんだろうなということ。
登場人物が結構多く、おそらく35巻ある原作の物語から満遍なくピックアップされて登場しているので、7巻までしか読んでいない私は知らない登場人物も結構いました。
見てたら関係性がわかってくるので原作知らなくても楽しめるんですが、知ってる方がより楽しめる感がありましたね。
ちょっと懐かしい「あの頃」のテイスト。
「シティーハンター」の連載開始が1985年。
71期生初舞台の年。
そして私が生まれた年でもあります。(いらん情報)
原作の「シティーハンター」を読んでいても、昭和後半から平成初期の何とも言えない「あの頃」のテイストを感じていました。
開演前の映像演出などもどことなく懐かしい感が…!
なんだかファミコンゲームのスタート画面のようでワクワクしますね…!
作品中に背景のように映像を使っている部分もあり、平成ベルばらの公演案内が出ていたりしてました。杜けあきさん・日向薫さんのお名前が見えたので、1989年のベルばら上演時期なのかな。
台詞をフラッシュバックさせるのにも映像が使われていて
平成感あるな…(笑)
と思いました。
使っている映像技術は最新鋭だけど、やってることが平成っていうギャップも面白いです^^
最近では定番になってきた演出の齋藤吉正先生お得意のキャラクター紹介OP演出はやはりテンション上がります…!
Get Wildの高揚感すごい
原作を通ってないとはいえ、アニメ版「シティーハンター」のエンディングが『Get Wild』であることは知っていますし、曲を聴くとテンション上がります。
オープニングナンバーのイントロで『Get Wild』がかかったときは鳥肌が立ちましたね…。
コムロサウンドが大劇場で…!
全くどうでもよい話ですが、私の小学校の卒業文集には、完全に小室哲哉を意識したキーボードを弾いている自画像イラストと「将来の夢・音楽プロデューサー」と書いてあります。(まだ宝塚を知らなかった頃)
また劇中で冴羽リョウ(彩風咲奈)が銀橋で歌うのも激熱でした…!
(リョウって漢字出ないのな。)
彩風咲奈・朝月希和トップコンビお披露目おめでとう!
雪の御曹司・咲ちゃん(彩風咲奈)がトップ就任!おめでたい!
お披露目が「シティーハンター」ということで注目度もかなり高い状態だと思いますが、咲ちゃんのリョウもひらめちゃん(朝月希和)の香も、しっかりタカラヅカナイズされていて、めちゃくちゃ見やすかったです^^
正直原作漫画を読んでいて、7巻にしてもっこり一辺倒のギャグにちょっと飽き飽きしてきた部分もアリ、
コレ宝塚でやって大丈夫なの???
と思ってしまったのですが、
全然大丈夫でした。
「もっこり」が「ハッスル」に置き換わっているという前情報は聞いていたのですが、「ハッスル」も全然直接的な表現を感じず、嫌な感じは全くなかったです。原作の「もっこり」ほどしつこく感じなかったな。
咲ちゃんはやはりお芝居がうまい。ギャグとシリアスの振り幅をしっかりコントロールして見せてくれるので安心感があります。
個人的には重い芝居をしている咲ちゃんが好きですが、リョウの様な軽い男もいいですね^^
香は男勝りではあるものの、その中にふと垣間見える女らしさが可愛いキャラクターだなと思っていて、それを宝塚の娘役がやるとめちゃくちゃ可愛くなりますな。
いや、ひらめちゃんが演るからかわいいのかもしれません。
100トンハンマー振り回す香もかわいいけど、リョウへの想いとミックからの想いに揺れる香はめちゃくちゃかわいいですなぁ~。
次回作は日本物とのことなので、今作からまた大幅に雰囲気の違うコンビが見られそうですね…!
登場人物たちが濃い!けれどしつこくない
原作を最後まで読んでいないのではっきりとしたことは分かりませんが、歌劇版ではユニオン・テオーペや海原神(夏美よう)との対決まで描かれているので、オリジナルストーリーを交えつつ、原作の基本的な流れを踏んでいっている感じなのかなと思います。
その中で、ミック・エンジェル(朝美絢)や海坊主(縣千)、槇村兄(綾凰華)、冴子さん(彩みちる)など主要な人物がいて、さらに原作各話に登場したキャラクターもいる。
とにかく登場人物が多いので、正直誰が誰だか分からなくなりました…!
今思い出しながら感想を書こうと思っても、登場人物の名前が思い出せないのでなかなか大変で…!
娘役の役がとても多かった印象がありますね。美女が多い…!
これはめっちゃいいよね。宝塚では結構娘役さんの役が少ない作品が多いので。
これは原作を読み切ってから、あと2.3回観劇したいところですな…。
そういえば、海原神役の英真なおきさんが休演され、専科の夏美ようさんが代役として急遽入られたんですよね。
プログラムで齋藤先生が「じゅんこさん(英真なおき)が育て、ハッチさん(夏美よう)がパフォーマンスする」というような書き方をされていたので、お稽古でじゅんこさんが相当役を作り込んでからの交代だったのかなと…。
ハッチさんの海原としての存在感は半端なくて、元からずっと海原役として取り組まれてきたかのようなクオリティでした…!
じゅんこさんとハッチさんの連携も素晴らしかったのだろうと思うのと同時に、両専科役者の表現力の高さを改めて実感しました。
じゅんこさんの体調が早くよくなりますように…。
SHISHAMO・宮崎朝子氏の楽曲がめちゃくちゃ良い!
シティーハンター、SHISHAMOのナンバーがめっちゃ良かったなぁ…!青木先生の編曲も入ってるけど、世界観にぴったりマッチしてて、ロックバンドが書き下ろしたとは思えないくらいミュージカルナンバーだった!
— 砂山🎩ヅカライフブログ (@sunayama373) August 24, 2021
宝塚版シティーハンターでは楽曲の一つをロックバンド・SHISHAMOの宮崎朝子さんが担当することも話題の一つでしたが、
このナンバーがめちゃくちゃ良い…!
雑多な街の中で大切な人を想い歌うリョウと香もいいし、新宿に生きる人々がそれぞれの人生の主人公として物語を紡いでいることがこのナンバーだけでわかる。めちゃくちゃエモい。
ロックバンドの方、しかも結構若めのミュージシャンが宝塚歌劇の楽曲を作るとどうなるんだろう?と思っていたけど、作品の世界観にも宝塚の世界観にもドンピシャにはまっていて感動しました。
おわりに
今回は雪組宝塚大劇場公演『CITY HUNTER-盗まれたXYZ-』の感想をまとめてみました。
個人的には槇村兄がめちゃくちゃ好きです。かっこいい。
あがちん(縣千)の海坊主も最高だったな。カッコいいところはカッコいいし、ちゃんと笑わせるポイントを押さえてくる。
私が観た某貸切公演は正直客席がなかなか温まらなくて、初日・千秋楽ならめっちゃウケてるんだろうなと思う場面が悉く滑り倒していたんだけど、海坊主が皿を割るたびにしっかり笑いをとって
縣千、すげぇ…
と思いました。
もう一回くらい見たいけど、おそらくチャンスはないので、ひとまず原作を最後まで読んで東京千秋楽のライブ配信に備えたいと思います…!
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