まずチケットをお願いしていた友達に会ってそうそうに「さっきの公演(昼公演)あっきー観てましたよ!」との報告をうける…!チクショウ!お顔拝見したかった!けどいいんです。贔屓と同じ客席に座るなんておこがましい。そして、お話に集中できないからね…。
さて、本題の「アーサー王伝説」について。
おそらく、珠城りょうがこれから月組のトップとなることと、アーサー王が困難を乗り越えて国をまとめていく姿を重ね合わせ…的なことだと思います。
たまき様に関してはもう流石の真ん中っぷりですね。恐ろしい。まだ研9だそうで、これはもう才能以外の何者でもないですね。いや、もちろん努力とかもあると思いますが、なんといっても恵まれた体格と纏うオーラの華やかさが珠城りょうを9年でトップの座へと押し上げたなと。
アーサー王の話はあまり知らなくて、剣がエクスカリバーだということくらいしか予備知識がない状態での観劇でしたが、お話はわかりやすかったという印象。が、マーリンとアリアンロッドによって話を進められて、なんだか主人公のペースでお話が進まないなぁと思わざるをえなかった。狂言回しとも言い難くなかなか難しいポジションだなぁ。
幼少期、ケイとメリアグランスの決闘中にアーサーがエクスカリバーを抜いてしまうのだが、あまりにもあっさり抜くもんだから、聖剣エクスカリバーの威力というか凄さがなかなか伝わりにくい。またそれを抜かれたメリアグランスの悔しさも恨みの根底になるにはちょっと弱い。
メリアグランスはのちのち嫁をとられて決闘にも負けてとアーサーに恨みを募らせていくのだけど、その根底にあるのは自分が抜きたかったエクスカリバーをアーサーに抜かれてしまったことだと思うんだ。役者が変わるのですり合わせが必要だけど、演出でもっとわかりやすくもできたんじゃないかな。
輝月ゆうま君、わりと好きです。大きくて眼力が強く歌がうまい、芝居が豪快。いいですね、まゆぽん。
今までなんで宝塚でアーサー王っていう英雄の典型みたいな題材を扱わないんだろうと思っていたんだけど、妻のグィネヴィアの描き方が難しいからと理解した。悪名高いメリアグランスから姫奪還!まではすごくかっこよく描けるんだけど、それ以降がもう王が不憫すぎる…最終的に妻の不貞を許す王の姿に家臣たちは「新たな王の誕生」と忠義を見せるんだが、イマイチしっくり来なかった。アーサーと円卓の騎士たちの絆的なものの描き方が浅かったんだろ。
アーサー王の何を主軸に物語を描くかによってお話のまとめ方がガラッとわかってくると思うんだけど、今回は結構詰め込みすぎた感が否めない。というか、恋愛を主軸にしたからなのか。新体制始まりの作品だから、国の統治を主軸にしてもよかったのでは?原作ミュージカルがあるんだっけ?それの縛りもあるのかなー。
アーサー王の出生の謎にせまるのが美弥るりかくん演じる魔女モーガン。これは当たり役だった。みやちゃんの持ち合わせてるミステリアスな妖艶さがぴったり。ただ劇中でモーリンにも言われていたけど、アーサーの父への恨みをアーサーに向けるのはやめろと、まさにその通り(笑)
余興のあやつり人形演出はとても見ごたえがあった。なんであやつり人形演出あるのに、前の場面で王の出生の秘密を独白で言うてしもたんかは謎ですが…!
ランスロット演じる朝美絢のかっこよさに慄いた!客席登場を近くで拝見したのだが、色男とはこういうことかと。役も素晴らしく色男。いままで可愛いイメージしかなかったので、組替えを気にさらなる伸長をみたいと思いました。
帰宅して速攻「A-EN」みたし!ついでにA-ENのまゆぽんも相当良かった。JUMP系男子。95期ほんとに豊富。
特筆すべきはケイ役の佳城葵くん。新たなコメディエンヌの登場かと。今まで私が知らなかっただけかもしれませんが。A-ENでもコメディ担当っぽかったし。
しかしトランクのマイムは素晴らしかったな。マイムうますぎて大爆笑することあるんだね。ケイという役がよかったなもあるんだろうけど。最終的に弟の為に道化を演じていただけというのも泣ける。
佳城くんまだ新公学年なんだね。面白ジェンヌに育ってほしいなぁ。
全体的に満足はしているけど、少しだけ物足りなさも残った今回の公演。
月組次回は大作「グランドホテル」。ついに珠城りょう大劇お披露目!朝美くんは月大劇ラスト。そして暁千星の台頭…!みやちゃんDC東上おめでとう!どうなる月組!
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