皆さま、ご機嫌いかがですか?砂山(@sunayama373)です。
2019年7月「オーシャンズ11」で宙組男役、澄輝さやと(あっきー)が退団する。
ついにこの時が来てしまったか。。。
そろそろ退団するんじゃないかということは、朝夏まなと時代が終わったときからなんとなく覚悟みたいなものはしていたんだ。。。
なので集合日のたびに「まだ観られるんだ」という安心感みたいなものがあったのは正直なところ。
そんな覚悟はしていたものの、「オーシャンズ11」集合日に退団者が発表されたときは、会社の会議室でこっそり確認しましたが、膝から崩れ落ちたよね^^;
こっそり(でもないけど)応援していた澄輝さやとが退団してしまう前に、澄輝さやとという男役はどんな男役か、私が感じていた印象をまとめておきたいと思います。
だってあっきーが好きだから!
澄輝さやとが退団する、ということ。
あっきーが退団することによる一番のデメリットは、真ん中にも立ったことがあって、脇の芝居づくりをしてきた人がいなくなるってことじゃないかな。
それは今回の「オーシャンズ11」であっきーと一緒に退団する純矢ちとせ(せーこ)や蒼羽りく(りく)にも同じことが言える。
芸達者な上級生は凛城きらはじめ宙組にはたくさんいるので、その芸を伝えたり下級生の面倒を見たりといったことは全然心配ないと思うんだけど。
あっきーやりくといった、いわゆる「路線落ち」した生徒さんの強みは、真ん中と脇両方の立場で舞台にたった経験があるということだと思うんですよ。
宝塚の舞台はいかにトップスターが象徴的に見えるかに重きを置いていて、それを支えているのは紛れもなくトップの周りを固めている生徒たちで。
真ん中にたった経験があるからこそ作れる空気感であったり、存在の仕方ってあると思う。
あっきーに関しては「ベルサイユのばら~オスカル編~」のロベスピエールを演じたときにそれをめちゃくちゃ感じたんだよね。
ちゃんとオスカルやベルナールを立てる、そして自分の役割はしっかり果たす、みたいな。
さっきまで脇にいたロベスピエールが「諸君!」といった瞬間にそこが真ん中になる、あれは見事だった…!
これは抜擢続きの路線スターにも、芝居の上手い別格スターにも負けない路線落ちの強み。
そんなあっきーが(せーこやりくも)いなくなってしまうと、その空気を出せるだろう生徒がもはや留依蒔世まで学年下げないといないんじゃないかっていうね。
いや、留依はまだまだこれからだから、やっぱりいないんだよ。
組のデメリットとしてはかなり大きいんじゃないかと思う。
路線落ちっていい方があんまよくないね。バイプレーヤーな。
澄輝さやとの芝居|ネフェルティティにみた積み重ねてきたもの
あっきーは下級生の頃から芝居がうまくて~って言うタイプではなくて、積み重ねて積み重ねて芝居が深くなってきたタイプだと思う。
「天は赤い河のほとり」のネフィルティティは出番こそ少なかったけど、あっきーが積み重ねてきた芝居が完成した作品だと思っている…!
ここではあっきーの芝居を見てネフェルティティに至るまでに感じたことを書いてみたい。
正直に書くよ!
あっきーの芝居を初めて注目したのはモンテ・クリスト伯。
「剣ではなく、ペンで戦う人生を選んだのに。」
この芝居がめちゃくちゃよくて、普段愛称とか全然覚えないのに「澄輝さやと=あっきー」はすぐに覚えたのを記憶してる。
しかしその後の舞台では、本公演やバウホール公演などで主要な役を演じたりしていたけど、セリフをもらうたびに滑舌は悪いし早口だから何言ってるかわからないっていう典型的な台詞ベタと言う印象も。
あれ、剣ではなくペンで戦う人生を選んだ男、台詞下手やなぁー
と思うこともしばしば。
でも、あっきーの中ではしっかり芝居が成立しているようで、「そこにいる」芝居は上手だった。
これが結構難しかったりするのに、それはできている。
ほんとに課題は台詞なんだな、この人はって思わざるを得なかった。
上にも書いたけどロベスピエールなんかはすごく良かったから、いいときと悪いときの差がめっちゃ激しいって思ったりもした^^;
そして私を澄輝沼に叩き落としたのが「エリザベート」のルドルフ。
もともとルドルフって役が好きなんです、私。
エリザベートの配役発表されて、3人のキャストで役替わり公演だってわかったときに、誰のルドルフがみたいかって、なんとなくあっきー一択。その日しかチケット狙わなかったもん。
出番は少なく、ほぼ歌と存在で見せないといけないルドルフは潜在的にあっきーの持ってる芝居を活かせる役だったのかな。
闇が広がるのルドルフが、理想のルドルフ像過ぎて即ドボン。
王妃の館での近藤役はまだまだ早口も目立ったけど、バレンシアの熱い花のロドリーゴ役、ある意味古典の芝居をやることで、セリフに惑わされることなく落ち着いて芝居ができるようになったのか、あっきーがロドリーゴそのものだった。
さらに次作神々の土地のコンスタンチンでは持ち前の「そこにいる芝居」がうまく作用し、さらに恋人を失う場面では、混乱の中思考力を失う様がリアルで目が離せなかった。
そして初の女役であるネフェルティティ。
女役をやることで澄輝さやとのお芝居が完成形に近づいたなって感じた。
出番は少ないとはいえ、出ていない部分のネフェルティティ像がしっかり作り込まれているからこその、マッティワザへの想いや、王太后としての叫びが歌に乗って表現されてた。
特にソロがあった金色の都リプライズは、王太后の人生そのものを背負った歌で、あの出番の少なさの中で歌を成立させるには、ほんとに役作りがちゃんとしていないと歌えない歌だと思うのよ。
本当に素晴らしかったです。
澄輝さやとの歌|芝居が安定してから歌にも心が…。
あっきーに限らず、歌声が高い人のことみんな「下手」っていう人が宝塚ファンの中にたまにいるけど、解せぬ。
あっきーは特別うまくはないけど、下手じゃないと思うんだよね。ちょっと声が高いだけで。
声が高いから高音の伸びはすごくきれいで大好きです。
ディズニー楽曲をタカラジェンヌが歌うアルバム「タカラヅカ プレイズ ディズニー」に収録されている「僕の願い」なんかは、その高温がとても活かされている!
ただ、この辺りまではまだ「歌っている」だけで、歌に感情が乗っているのが感じづらい時期もあった。
それもやっぱり転機はエリザベートのルドルフだと思う。
ルドルフをやったことで歌が芝居になったなって、ルドルフをやる前とやった後の歌を聞いてみると明らかに違うもんな。
ショーでの歌唱はそれが特に明らか、ノッてる。
芝居が安定してきてから歌の歌詞にも感情がしっかり乗るようになったのがはっきり分かった。
バレンシアの熱い花のロドリーゴとシルヴィアのデュエットは切なさがハンパなかった
「愛している」8回も連呼しているのにそれが全然気にならないくらい切ない思いに感情移入できた。
そうさせられるってホントすごいことだと思う。
澄輝さやとのダンス|最高の黒燕尾
澄輝さやとのダンスはめっちゃ誠実ってイメージ。
特に派手に踊るわけでもないし、身体能力ハンパないダンサーってわけでもないから、ともすると少し埋もれがちだけど、とても丁寧に踊る人って感じ。
それがかえってめちゃくちゃいいのが黒燕尾。
あっきーのダンスは黒燕尾がめちゃくちゃぴったり。キまってる。
特に学年が上がってからの黒燕尾は最高だった。
VIVA!FESTA!の黒燕尾は絶品。
後ろ向きで立ってるだけで様になる。
規律正しく踊れることが強みになる黒燕尾はあっきーにピッタリだ。
逆に微妙に見えてしまうのがラテン系。ゴリゴリ押し出す力が必要なダンスはあまりに合わない。
袖がビラビラのお衣装もあのノーブルなお顔にはなかなか似合わなかったな。
その「規律」と「押し出し」が絶妙にマッチしたのが「VIVA!FESTA!」のソーラン節だと思います!
ソーランも、一見ラテン系のように押し出しが強い生徒の方が映える感じの場面に見えるけど、日本の踊りはソーランもよさこいも、揃える美学的なものがあるから、性質的には黒燕尾に似てると思うんだよね。
だから、ラテンやってるときに感じる違和感ではなくて、黒燕尾を見ている時のしっくり感に似た感覚で見ることができた。しかもカッコイイ。最高。
「押し出しが弱い」についてはスカイステージでもいろんな上級生から言われてたね^^;
上級生も「あっきーは押し出しさえあればもっと上に上がっていける素養はある」と思っていたんだろうな。
澄輝さやとの性格|お茶会でかいまみえるお人柄
「控え目」であることがあっきーらしい、というようなことを上級生や他の生徒からもいろんな番組で言われていたけど、それだけ澄輝さやとは優しい人なんだろう。
あっきーのお茶会には何度か参加させていただいたことがあるけど、ほんとに優しい人なんだなって感じるし、性格の良さがにじみ出ているお茶会だなと毎回感じる。
ただ「控え目」「押し出しが弱い」については、内弁慶なんかなと思うこともしばしば。
だってお茶会では自己アピールがすごいときもあるし、ウケた話に対してはどん欲に笑いを欲しがるし、結構ギャップを感じるもんね。それがすごく魅力的なんだけども。
かと思えば、ファンへの気遣いも徹底している姿もあり、ほんとに「いい人」なんだろうなと感じた。
ポストカード当選者おひとりおひとりに手渡ししたいのに、会場の都合で一人目に渡してあとは一人一枚ずつ取ってもらうってなったときに、ポストカードが最後の方の手に渡るまでずっとエアー手渡しをやっていたエピソードめっちゃ好き。いい人過ぎる。
澄輝さやとと猫|退団後のインスタは期待できるか?
最近の澄輝さやとは=ポポ様というくらい、猫飼い主キャラが定着しつつあるように思う。
ポポ様はスコティッシュフォールドの女の子。折れ耳で少しクリームがかった三毛猫。
千葉のブリーダーのもとからやってきたらしい。
ペット飼ってるタカラジェンヌって東京公演中どうするんだ?連れていくのか??って思ってたけど、あっきーは実家に預けてるっぽいですね。実家が近くいいね!
退団後にインスタグラムを始めるOGが多いが、あっきーがもしインスタを始めたらポポ様の写真だらけになるんだろうなと容易に想像できる…!!!
澄輝さやとの実家
そうそう、この記事を書くときに、あっきーってどんな検索のされ方してるんだろうって思って調べてみたんだけど、「澄輝さやと 実家」って出てきたのよ。
澄輝さやとの実家について知りたい方へ。
澄輝さやとの実家にはな・・・
ふくちゃんっていうアメリカンショートヘアのねこちゃんがいるんやで!
かわいいやろ!!!!!!
実家が金持ちか?そんなこと知らん!
おわりに
今回は、澄輝さやとが退団する前に、あっきーの男役の芝居・歌・ダンス・お人柄についてまとめてみました。
自分はあっきーの何が好きなんかなって思ってたけど、書いてみて改めて「あっきーの芝居が好き」なんかなって思いました。
お顔も好きです。
退団公演「オーシャンズ11」はフランク・カットン役。
イカサマディーラー・黒塗り・ソロ曲。見どころはたくさんあります。
退団は悲しいけど、あっきーの新しい役での芝居を観られるのはやっぱり楽しみです。
一つだけ、最後の望みを言うなら、
エトワールやってほしい…!
コメント
コメント一覧 (2件)
砂山さま
あっきーさんのフランクカットンがいいなと思っている一人です。
歌は男役としては難しいのかとはおもいますが、が別に下手とかではなく、宙組の若手に踊れて歌える男役が頭角を現してきたということではないかと見ている一人です。
彼女の卒業での出演作がオーシャンズ11で良かったと思います。
宝塚男役として存分に有終の美を飾れる役だから。めちゃ似合ってる。あのヘアースタイルが好きなんだー。
ライブビュー見たいー。
サリーさま
コメントありがとうございます。
フランクめちゃめちゃ良かったですね…!めちゃめちゃかっこよかった!
ライブビューイング私も行きたいです…!