皆さま、ご機嫌いかがですか?砂山(@sunayama373)です。
今回は2019年7月「オーシャンズ11」で宙組男役、蒼羽りく(りくちゃん)が退団する話について。
[chat face=”profile1.1.jpg” name=”砂山” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]りくちゃんまでもが・・・。[/chat]
正直そろそろなのかなとは思っていたけど、今回の大量退団の中に蒼羽りくが入るとは…。
りくちゃんに関しては、私が宝塚観劇に本格的に復帰した時に研6くらいだったこともあり、結構長い間観てきた印象があります。
[chat face=”profile1.1.jpg” name=”砂山” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]はじめは観ていられないくらい印象が悪かったんです。ファンの方、ごめん。[/chat]
ある役をきっかけにりくちゃんの印象が180度代わりました。そう、あの役ですね^^;
今回は、そんなりくちゃんを観てきた記録を、彼女が退団する前に残して書き残しておきたいと思います。
蒼羽りくの退団発表を受けて
新人公演を卒業してからはどんどん同期の愛月ひかるに差をつけられている感は否めなかったりくちゃんだが、それでもダンスシーンや主演周りでの芝居、外劇場公演での敵役などで主要な役回りを演じて重宝されているイメージはありました。
[chat face=”profile1.1.jpg” name=”砂山” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]りくちゃんも重宝されるようになったんだな…。[/chat]
退団に関しはとても惜しいと思います。近年はダンスはもちろん芝居に関しても宙組の戦力になっていたから。
ただ、新公時代から振り返ってみると、やっぱり成長の速度が遅すぎたよなぁと思わざるを得ません。
今から新公時代に感じたことを書くけど、ちょっとひどい書き方にかるかもしれません。ファンの方、ごめんね。読み飛ばしてもいいです。
[chat face=”profile1.1.jpg” name=”砂山” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]ただ、最後にはりくちゃんの印象が爆上がりするので、よければ最後まで読んでみてください^^;[/chat]
蒼羽りくの新人公演を1回だけ観たんだ
ここ3年位のりくちゃんのイメージはめちゃくちゃいいんだけど、新公時代~新公明けてすぐの頃は正直めちゃくちゃ苦手でした。
いつも観ても同じ蒼羽りく。
ダンスはうまいかもしれないが(それもよくわからなかった)、他の成長がおそすぎる。
93期にとって最後の新人公演になった「風と共に去りぬ」の新人公演を宝塚大劇場で観劇しました。
その時に3度目の主演を獲得した蒼羽りくがレット・バトラーを演じたわけだけど、これが全然響かなくて。。。
[chat face=”profile1.1.jpg” name=”砂山” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]3回やって最後の新公主演がこれか…![/chat]
と。
愛月ひかるのベル・ワトリングが私の中で本役超えだったので(当時緒月ファンだったにもかかわらず正直にそう思ったので)、余計にそう感じたのかもしれません。
「風と共に去りぬ」って作品自体、りくちゃんのダンスでの表現が活きない作品だってのもあったのかもしれないけど。。。
その後、ベルサイユのばら全国ツアーで演じたアンドレも、(あれは台本悪かったので仕方ないけど)どうしてそうなった…!?というアンドレになってしまってた。(まぁ本が悪いか…。)
このへんまでりくちゃんのイメージは最悪でした。
[chat face=”profile1.1.jpg” name=”砂山” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]一番憤ったのは、大劇場の「ベルサイユのばら」で妹役の愛花ちさきちゃんの頭をバスケットボールのように掴むりく、な。[/chat]
歌?歌はいいねん別に。
・・・
はい!ココまで!りくちゃんの悪い印象ココまで!!!
ダンスの蒼羽りくというイメージ
ダンスの上手下手ってあんまりよくわからなくて、蒼羽りく=ダンサーという評価を色んな所で聞くけど、どこがどうダンサーなのかさっぱりわからなかったんですよ。
[chat face=”profile1.1.jpg” name=”砂山” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]柚希礼音みたいな特権的肉体でもって踊るタイプではないもんな。[/chat]
だから下級生時代のダンス場面でのことはあんまり良くわからないんだけど、りくちゃんのダンスで「お!」と思ったのは「New Wave!宙」。
それまでちゃんと観ていなかったからかもしれないけど、娘役の扱いの紳士さ、表情のかけ方が素晴らしくて、初めて「あぁ、ファンの方はこういうところに心打たれるんかもしれないな…」と思いました。
女性ファンは基本的に娘役に感情移入するから、その視線で見られたらヤバイなぁと感じましたね。
娘役さんを侍らせて踊るりくちゃんもかっこよかったし、女役の実羚淳とのダンスバトルのようなデュエットもすごく良くて、このあたりから蒼羽りくの印象がだんだん変わってきました。
歌?うん、この時はちょっとうまく聞こえた。
そして私の中で蒼羽りくが大逆転する作品が来ます。
クレヨンで花開いた蒼羽りくの芝居
~王妃の館 幕間休憩中~
[chat face=”profile1.1.jpg” name=”砂山” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]りくちゃん、よかったな…。[/chat]
[chat face=”cat2_2_surprise.png” name=”友人” align=”right” border=”gray” bg=”gray”] す、砂山が、りくを褒めている…だと…!?[/chat]
[chat face=”profile1.1.jpg” name=”砂山” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”](心の声がもれてた…!)[/chat]
王妃の館初観劇の日の幕間に友人と↑のやり取りをしたのを鮮明に覚えています。
友人にはこれまで「りく、なんなん…!」しか言ってなかったので、かなり衝撃的だったみたい。
王妃の館のクレヨン役は本当に素晴らしかった。
本来女性である男役が女性として生活している男性を演じるという異例のキャラクター。
これまで宝塚でいわゆる「オカマちゃん」キャラとは一線を画す役作り。
宝塚歌劇に限らず「オカマちゃん=笑い」になりがちなのが日本のショービジネスだし、王妃の館も初日あけてすぐは「出落ち」のようにクレヨンが登場しただけで笑いが生まれるような状況だった。
けど公演後半は、出てきただけでニューハーフの方だとわかるけど、そこには生活があり、物語がある、色物キャラではない登場人物の1人・クレヨンで、立つだけで成立するようになっていた。
出番もそこまで多いわけではないけど、舞台に見えていない時間経過もしっかりりくちゃんの中に落とし込まれていて、矛盾のない役作りに思わず幕間に本音を呟いてしまったというわけです。
- 「オカマっていわないで!」
- 「女性として生きている男性の方に話を聞きに行った」
- 「男扱いされるとプリプリ怒る」
など、お茶会やスカイステージの番組を観てるとその役作りの端々が語られていて、本当にこの難役に真摯に取り組み、ただの色物キャラにせず徹底的にクレヨン(黒岩源太郎)を作り込んだんだなと感じました。
[chat face=”profile1.1.jpg” name=”砂山” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]あきりくフィーバーなんてことも言われたけど、それもしっかり役が作られていたからこそなんだと思うんす。[/chat]
王妃の館以降、りくちゃんのお芝居はどんどん良くなってきているのがはっきりわかります。男役としての舞台姿もめちゃくちゃかっこよく見えるようになった…!
ダンスの話に戻るけど、「シトラスの風~サンライズ~」のMr. Bojanglesの場面では、気が付くとりくちゃんばっかり見ているという現象が発生。
ダンスのテクニックやエネルギッシュに踊るだけではない、10年以上男役を経験したからこそ出る色気や抜け感が素晴らしくって、すっしーさん(寿つかさ)や愛ちゃん、ダンサーで通っている和希そらや下級生ダンサーの優希しおんもいたけど、自然とりくちゃんばっかり見てました。
[chat face=”profile1.1.jpg” name=”砂山” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]シトラスは10回くらい見たけど、この場面は9割方りくちゃんしか見てなかったな。[/chat]
他にも、WEST SIDE STORY・チノの優しさ・葛藤・狂気・絶望の表現も素晴らしかったし、博多座公演黒い瞳・マクシームィチのロシアへの恩とコサック生まれである宿命と守りたい娘への想いの間で熱く生きた姿もとてもよかった。
[chat face=”profile1.1.jpg” name=”砂山” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]かつての印象が最悪だった反動か、ここ3.4年の蒼羽りくはめちゃくちゃ好きです。
いつも見ても同じ蒼羽りくから役によって見ごたえが増す蒼羽りくに変わりました…![/chat]
本名がすみれちゃんとか完璧すぎる
[chat face=”profile1.1.jpg” name=”砂山” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]
タカラジェンヌで本名が「すみれちゃん」って一体どういうことなの!?
宝塚に入るために生まれてきたの?ありがとう!!!
[/chat]
「りく」のイメージが強いですが、同期や1個上で分担さんの真風さんから「すみれ」と呼ばれているのはなんとなくニヤニヤしますね(笑)
りくちゃんの性格がどうかとかはあまり知らないんだけど、いろんな番組や雑誌記事などを読む限り、「人懐こくてめっちゃいいヤツ」なんだろうなと感じます。
真風さんとの音楽学校お掃除分担師弟コンビみたいなのもいいし、澄輝さやととはあきりくコンビで一世を風靡したし、基本上級生に可愛がられている印象があります。
トークなどを見ていても上級生にガンガン絡みにいけちゃう性格なのがわかります。
[chat face=”profile1.1.jpg” name=”砂山” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]先輩にもガンガン絡んでいける後輩って、可愛がられるよねー。いいなぁ…![/chat]
お茶会などでもりくちゃんのお人柄が垣間見えます。行ったことないけどツイッターでレポなどを拝見していると、スタッフにめっちゃ気を使えたり、お見送りの際にファンの方お一人お一人に丁寧に対応されているなど、作られたサービスじゃない「蒼羽りくの性格」が現れているんだろうなぁと感じます。
ほんとにタカラジェンヌってやつはできた人が多いな…!
おわりに
今回は「オーシャンズ11」で卒業される蒼羽りく・りくちゃんについて書いてみました。
こんなに印象が180度変わる人ってなかなかいないんじゃないかなって思うくらい、前は超苦手だったけど今はめちゃめちゃ大好きなジェンヌの一人のりくちゃん。
そこには私なんか想像もできないような努力や葛藤・戦いもあったのかなと思います。
[chat face=”profile1.1.jpg” name=”砂山” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]かいちゃん(七海ひろき)が言ってた。「頑張ってないタカラジェンヌはいない」って。[/chat]
今は「この子大丈夫かな?」って思う下級生でも、経験や努力を積み重ねることで時間はかかっても花が開くタイミングが来るんだということをりくちゃんに見せられました。
これってタカラジェンヌに限らずだよね。私たちの普段の生活や仕事でも同じことが言える。
こういうことまで気づかせてくれるからタカラジェンヌってすごいなって思うよね…!
退団公演「オーシャンズ11」ではマジシャンのバシャー役。オーシャンズ11はプロローグなどかっこいいダンスシーンが多く、ダンサー・蒼羽りくの魅力が楽しめることが期待できます…!
バシャーだと銀橋のソロもあるよね…!頑張れ…!
見納めになるのは残念だけど、りくちゃんらしい役作りのバシャーが観られるのを楽しみにしたいと思います^^
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