皆さま、ご機嫌いかがですか?砂山(@sunayama373)です。
今回は花組大劇場公演『うたかたの恋』を観劇しましたので、感想をまとめておきます。
『うたかたの恋』は宝塚ファンになりたての中学3年生の頃に真琴つばささん主演の全国ツアー公演のVHSをお小遣いを貯めて購入し、毎朝学校に行く前に死ぬほど見ていた思い出の作品!
なので大劇場で『うたかたの恋』を観劇することができるのはシンプルに嬉しかった…!
ナウオン・歌劇などの関連メディアには目を通していないので悪しからず。ネタバレもちょっとあるので気をつけて。
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新演出『うたかたの恋』
私にとって『うたかたの恋』は、脚本・柴田侑宏/演出・中村暁のイメージがものすごく強いです。
2013年に初めて生で見た宙組『うたかたの恋』も中村先生が演出されていたのが一番の理由だけど、中村先生が柴田先生作品を多く演出されている時期の舞台をたくさん観に行ったからというのもあると思いますが。
2013年の宙組初日には劇場でお姿を拝見出来たのは嬉しかったなぁ。。。
既にご病気で目を悪くされており、ロビーではずっと中村先生が付き添っておられました。
ご病気でほぼ目が見えていない状態でも声で生徒を聞き分けて的確に演技指導されたというエピソードを聞きスゲェ!と思うと同時にめちゃめちゃ愛を感じました…!
からの、今回は小柳奈穂子先生が潤色・演出ということで、どこまでどう変わってしまうのか気になっておりました。
『潤色』ってことは台詞回しや場面などが変更・追加があるかもしれないってことだもんな。
柴田先生独特の美しい台詞回しなどがなくなってしまうのかも??と若干不安感を持って観劇に行きました。
結果。。。
私は全然違和感を感じなかったです!!!
うたかたの恋。めっちゃ自然な潤色で小柳先生のうたかた愛を感じた。
— 砂山🎩ヅカライフブログ (@sunayama373) January 8, 2023
柴田先生のうたかたを残しつつ、役を広げて台詞を現代に合わせてくる、さすが座付きの作家さんや…!
だいたい改変等があると
「なんであの場面なくなってんねーん!」
とか
「あのセリフがいいのに…!」
とかあると思うんだけど、
私は観劇中、どこも引っかからなかったですね。
めっちゃ自然に『うたかたの恋』だった。
そりゃ私なんかよりももっともっと『うたかたの恋』に思い入れのある方は違和感あったかもしれないけどね。
そういえば狼男ごっこなかったなぁ
とか
ベッドに薔薇なかったやん…!?
とか
終わってから気が付いた感じ。
なので、何のストレスもなく観劇しておりました。
狼男も薔薇も演出的に大好きなんだけど、カットして前後の台詞を調整するとここまで自然に「潤色」出来るんだなぁって、むしろ感動しました。
自由思想の連中が地下でなんやかんや動いてるのもわかりやすくなった気がする。
もともと『うたかた~』では、革命のシーンがあるわけではないので「敵」「味方」みたいなのがぱっと見でわかりづらい気がするんだけど(私の頭が追い付いていかないだけかもしれませんが^^;)、誰がどんな思惑で動いているのかがわかりやすくなったような気がするなぁ。
けど、やっぱり…
まどかたんに私達のあの日って言って欲しかった変態がここにいますよーーー!
— 砂山🎩ヅカライフブログ (@sunayama373) January 8, 2023
ルドルフとマリーのセカンドインプレッションがはっきりと
ハムレット観劇の場面の演出が大幅に変わっていました。
これまでの『うたかたの恋』はルドルフ(柚香光)とハムレット(天城れいん)が重なって(旧演出はルドルフ役がハムレットを演じている)そこに儚さみたいなものを感じるマリー(星風まどか)がいたんだけど、
今回は、ハムレットとルドルフで俳優が完全に分離していて、けどマリーの思考はハムレットとルドルフが重なって見えている、そして向かいの客席に本物のルドルフがいて意識してしまうってな感じになってました。
ルドルフからもマリーが見えていて意識しちゃうってのが、お互いの気持ちの動き始めがよく分かる演出に変わっていて、すごく見やすくなったなぁと思いました。
いわゆる、キュンですかね???(わかってない)
特にルドルフがマリーを見つけた時の反応が見られるようになったのはちょっと嬉しかったです。
殿下としてではなくて人としての反応が見られるというか。
柚香さんのかなり鬱屈してるルドルフにめちゃめちゃときめいちゃってるまどかマリーのバランスも絶妙にイイですね…!
ジャン・サルヴァドル…いい男
私、ジャン・サルヴァドル大公推しなんすよねぇ…。
マイ宝塚歌劇一いい男なんですよ、ジャン・サルヴァドル。
上記月組VHSで見たケロさん(汐美真帆)のジャンがめちゃめちゃ好きで。
でもこの場合って「ケロさんのジャンじゃなきゃヤダ!!!」ってなりがちじゃない?
違うんですよ。
いつの時代のどの組のどなたのジャンも、かっこいい…!
もちろん今回のマイティ(水美舞斗)ジャンも素晴らしい。めちゃいい男。
マイティジャンの、ルドフルに対するフランクさが丁度よかった感じがします。
これが同期のなせる業か…!
フリードリヒかと思ってたぜ
ひとこちゃん(永久輝せあ)の役が発表になったとき、私はてっきり「悪いやつや…!」って勘違いしておりました。完全にフリードリヒと勘違いしていたってことですね。
更に初日にスチール画像をみて「悪いやつや…!」とさらに思い込みマックス状態で観劇しました。
めっちゃいいやつやん…!!!!!
これまでの『うたかた~』ではフェルディナンド大公は、役は付いてるけどそこまで目立った役ではないというイメージでした。
ジャンもフェルディナンドもルドルフのいとこだけど、ルドルフとジャンの絆がフォーカスされつつ、フェルディナンドはフリードリヒが権力を掴むために利用されるかわいそうな子、くらいの印象だったんだけど、
新演出となり、公園でみんなで遊んでる場面も増え(?)(前からあったような気もするが、あんなに遊んでたっけ??)(子供か?)仲の良い男子いとこ同士のわちゃわちゃ感がプラスされ、更にフェルディナンドの恋人まで紹介され、さらにルドルフの「殿下…おかわいそうに…」感が際立って、とてもよかっ……ツラ。。。
荒れルドルフ
マリーと引き離されてやけ酒荒れルドルフになってる殿下を初めて見たんだけど、あれは新場面なのかな?
ブチギレ殿下爆イケでした…!
からのマリーに涙目で縋り付いちゃう殿下…いい…
跪かせる星風まどかも、いい…
からの「誓いを破ろう」カットインがめっちゃスムーズ…!
え?前ってどんな流れで誓いを破るんやっけ???って思うほどスムーズ…!
小柳先生ってば……
マリーの表情が好き
最後の舞踏会?でマリーのところにステファニー(春妃うらら)が迫りそうになってジャンがダンスで止めに入るところのマリーの表情がめちゃめちゃ好きです。
踊りながらゴリゴリに睨んでくるステファニーに対して、勝ち誇るでもなく、申し訳なさそうでもなく、ジッと対峙するマリー。
そのマリーの強さがルドルフの心を動かしたのだろうと納得することができるなぁと思うんですよね。
最初と最後がいつもの『うたかた~』で安心する
『うたかたの恋』と言えば
てれれれてれれれてれれれてれれれ~と主題歌の前奏が響いて
ミラーボールがまわって
緞帳空いたら真っ赤な大階段にルドルフとマリーがいて
マリー、来週の月曜日~
あなたとご一緒なら~
♪濡れた~草の中の~
で始まる最強プロローグ。
と
ラスト
影コーラスの主題歌に載せて白軍服の殿下と白ドレスのマリーがスモークの中結ばれる
最強エピローグ
だと砂山は思っているんですけど、
新演出でもここは外さずに継承してくれたのがめちゃ嬉しかったです。
演出法とか、そういう観点から見たら正直古いのかもしれないけど、
この【最初と最後】が
THEうたかたの恋!
柴田作品!!!
って感じがしてめちゃめちゃ好きです。
おわりに
今回は花組大劇場公演『うたかたの恋』の感想でした。
砂山、感想これだけかよ。あっさい感想じゃのぅ~
と、思うやろ?
わいもそう思う。
ちゃうねん、なんか胸いっぱいで思い通りにかけないのよ~~~
大劇場で『うたかたの恋』を見ることができたというのが、もう、本当に感動ですわ。。。
もう一回観たかった…!
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