皆さま、ご機嫌いかがですか?砂山(@sunayama373)です。
今回は雪組宝塚大劇場公演『夢介千両みやげ』を観劇したので、感想をまとめていきます。
なにも考えなくていい!笑って泣ける時代劇でした^^
『夢介千両みやげ』あらすじとダイジェスト映像はこちら
小田原・庄屋の息子・夢介は、父親から“通人”となるため千両を使っての道楽修行を言い渡され江戸へ向かう。道中、“オランダお銀”と呼ばれる女スリに懐を狙われる夢介だったが、夢介の朴訥で底抜けな優しさに触れたお銀は一目惚れ、押しかけ女房となり二人は江戸で奇妙な同棲生活を始める。夢介に相応しい善い女房になろうと努力するも元来気性の激しさを抑えきれないお銀。遊び人飛脚屋の若旦那・伊勢屋総太郎ら個性豊かな江戸の人々が巻き起こす騒動を、夢介は“金と優しさ”で解決して行く。 善意の塊のような夢介との出会いが人々にもたらすものとは、そして夢介の道楽修行の結末は?
宝塚歌劇公式HPより
※一部ネタバレを含む内容などあると思うのでご注意ください。また歌劇・グラフ・ナウオンなど見ずに書いてますので「それ、語られてるけど?」みたいなこともあると思いますが、ご容赦を。
頭空っぽで楽しめる痛快娯楽時代劇!
仕事や対人関係のストレス・世の中の不安定な情勢など、自分の生き方も含めていろいろ考え込んでしまう昨今。頭ん中がどうにもぐちゃぐちゃしてしんどいですよね…!
そんな現代人でも、この1時間半は頭ん中空っぽにしてただただ物語に身を任せ笑ったり(心の中で)突っ込んだり泣いたりできる、そんな作品でした!
こんな作品書くのは最近では石田昌也先生くらいしかいなくなりましたね…!
ある意味若手の作家には書けない作品だなぁと。(若手は書きたがらないと言うかね^^;)
『壬生義士伝』ではめちゃくちゃ重い「雪組の日本物」を見せてくれた石田先生ですが、今回はコメディというか、ほんと「痛快娯楽時代劇」という言葉がぴったりなくらい痛快な作品!
登場人物が多く、それぞれキャラが立っていてエピソードもあり。
ちょっと細切れ感はあったけど、いろんな話がいっぱい楽しめた感じがしました。
観劇帰りに本屋に寄ったら原作の文庫が売っていたのですが、原作はめちゃくちゃ長いんですね…!
夢介に学ぶお金の使い方
主人公の夢介(彩風咲奈)は親に千両渡されて「道楽修行」で江戸に出てきます。
「道楽修行」って言葉のイメージだと、散在しまくり遊びつくしてOK!な感じだと思っていたんだけど「道楽」ってもともとは仏教用語なんだって。
悩みから離れ、道理を得て、本当の自分を生きる。
これこそが真の道楽なのである。
普段何気なく使っているけどこれはもともと仏教用語「道楽」の本当の意味とは?
夢さんはお金を「世のため人のため、自分の人生修行のために使う」。
これめっちゃ大事なことよなー。
私なんか、すぐ欲しいもの買っちゃうし(浪費)貯金した方がいいかなとか投資に回して少しでも増やすことを考えてしましますね。
まぁ投資は「人生修行」か…。
どっちにしろ、自分のことしか考えられないっすー^^
けど夢さんは困っている人に対してポンとお金を渡す!
これは見ていてめちゃくちゃ気持ちよかったし、出来れば自分もそういう人間でありたいよなぁと思う人物像だったなぁ。
咲ちゃん(彩風咲奈)夢介のおっとりした雰囲気もかわいかったし、いろんな人にお金狙われて騙されそうになっても大らかな気持ちでいられる夢さん純粋にすごい。
お金って無くなってくると、心がすさんでいくのを実感するもんなぁ。けど、夢さんは最後まで大らかだった。
出来た人だ…!
変化していく人々がいとおしくなる
朝月希和ちゃん演じる女スリ・お銀が夢さんと出会ってスリから足を洗い、気立ての良い女になろうと頑張る姿がめっちゃ可愛い。
金目当てだろうって爺(汝鳥伶)に言われてムカついたり、やきもち焼いたりしてるのも人間味があって可愛いかよ。
爺だって最初はとげとげしいのに、金さん(縣千)に諭されて丸くなるの、可愛い。
あーさ(朝美絢)演じる飛脚問屋の放蕩息子・総太郎のアホボン感が最高に可愛かった。
こいつマジで良いところ、顔だけやな…!
ってくらいどうしようもないアホボンが最後にはしっかり若旦那になるのにホッとしりたり。
青天、似合いすぎやし。
「~~でげす。」って語尾がこんなに似合うイケメンおる??
スリの三太(和希そら)やヤクザの悪七(綾凰華)が夢さんに助けられて心が変わっていくのも見てみてすごく清々しい気持ちになりました。
金のおかげってものもあるけど、そもそも夢さんの器の大きさと優しさが響いてるんだな…
そーちゃん(和希)はまた少年役なのかい?
それは言うな…可愛いやんけ…
綾凰華ホンマに辞めてしまうん?
もう、言うなって…
悪七の「弟子にしてください」(?舎弟?うろ覚え)のくだりはめっちゃよかったし、めっちゃ泣きました…!
まとめ
今回は雪組宝塚大劇場公演『夢介千両みやげ』の感想をまとめました。
笑いあり涙あり歌あり踊りあり手品ありチャンバラありの楽しい作品でした…!
石田先生、昔は苦手だったけど最近の作品めちゃめちゃ好きです…!
素直に楽しめるようになってきた^^
こういう作品を次世代の演出家たちは作ることができるんだろうか。
こういうのも宝塚の良さだと思うので継承していってくれる人がいるといいなぁ。
おまけ
花の道の桜がめっちゃきれいだったよ!
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