皆さま、ご機嫌いかがですか?砂山(@sunayama373)です。
今回は月組大劇場公演『今夜、ロマンス劇場で』を観劇しましたので、感想をまとめていきたいと思います。
なんの予備知識も入れないまま、観劇当日を迎えました。しかも劇場到着がギリギリになってしまい、公演プログラムも読まずに、開演…。
見始めは正直「なんだ?この話は???」と思いながらのスタートでしたが、どんどん物語に引き込まれていき、
ラストは大号泣…!
帰宅しても作品の余韻がずっと残り、もう一度物語に触れたいと思って、原作映画をAmazonプライムビデオで鑑賞。
また大号泣…!!!!
久しぶりに爆泣きしたなぁ。
※一部ネタバレを含む内容などあると思うのでご注意ください。後々インタビューや刊行物で真意が明らかになることもあるかもしれませんが、舞台を観ての率直な感想をまとめていきますので、いろいろご容赦くださいm(__)m
『FULL SWING!』の感想はこちら
ダイジェスト映像もよき…
「今夜、ロマンス劇場で」原作と宝塚版の違い
舞台を観た日にすぐ原作映画を視聴して感じたのは「割と映画まんまなんだなぁ」ということ。これは公式HPで演出家・小柳奈穂子先生も語られていました。
映画が宝塚の世界観に近いので、あまり手を加えず、忠実につくるつもりです。
宝塚歌劇公式HPより
もちろん宝塚版はミュージカルになっているので、映画にはないナンバー追加などはありましたが、セリフなどそのまま使われているものが多かった印象です。
三獣士や俊藤のナンバーなど映画の楽曲をそのまま宝塚版でも使用しているものもありました。
宝塚版では「お転婆姫と三獣士」の中の世界が少し多めに描かれている部分があり、美雪(海乃美月)と映画の中の他のキャラクターとの関係性が増えていた感じがします。
大蛇丸(暁千星)は宝塚版のオリジナルキャラのようですね。映画でお転婆姫が初めにやっつける大蛇の擬人化なのかな??⇒これも公式HPにて語られていました…!
劇中劇で美雪がお供の三獣士と一緒に闘う大蛇を擬人化したのが大蛇丸です
宝塚歌劇公式HPより
モノクロ映画からヒロインが飛び出してくるというお話なので、映像では「カラー画面の中でヒロインだけがモノクロ」という表現の仕方をしていましたが、舞台では肌の色まで変えられないものの、映画の中の世界の衣装や小道具などをモノクロで表現していて、現実世界との区別がはっきりつくようになってました。
どちらもストーリーの純愛度はマックス。
宝塚でもこれほどの純愛は珍しいなと思うくらい純愛でした。
月城かなと・海乃美月新トップコンビにピッタリ!
今作で月組新トップコンビお披露目となったわけですが、れいこさん(月城かなと)・うみちゃん(海乃美月)コンビにピッタリな作品だなと思いました。
お二人のタカラジェンヌとしてのイメージと今回演じられたキャラクターのギャップもとても魅力的に感じました。
れいこさんは砂山的には「どこからどう見ても正統派2枚目」に見えるんですよ。
そんなれいこさんが冴えない助監督・健司をやってること自体もう既にポイント高し!
顔めちゃキマってるのに髪の毛ぼさぼさでちょっと挙動不審な映画オタクって役どころが、なんかアンバランスなんだけどハマっている感じがしましたねぇ~!
れいこさん顔よすぎ…!
それは知ってる…!
風車を差し出す王子様ポーズはさすが…!と唸りそうになるほどカッコよかった!!
下僕には見えん…!(いい意味で)
映画版の健司は、どう見ても王子様には見えない健司で、それはそれですっごくよかったんだけど、宝塚版月城健司はどう見ても王子様でしたありがとうございました。
おじいさんになっても顔よすぎて慄いた
それは思った
うみちゃんは、どちらかというと大人っぽい落ち着いた女性のイメージが強くありますが、今回の美雪はその名の通り「お転婆姫」。
しかし物語冒頭のモノクロ映像中、お城の大広間にて客人たちを迎え「ようこそ」と手を広ける美雪は、さすがタカラジェンヌ!と思うほど華やかさがありましたねぇー。
この華やかさは宝塚を経ていない俳優さん女優さんにはない強みだよなぁと感じました。
美雪という人はとんでもないじゃじゃ馬で、終始健司のことを「お前」と上から呼びつけ、行動も超バイオレンス!ですが、呼び方が「健司」に変わる瞬間が超絶かわいいんですよねぇ…。
キス顔可愛すぎたな
あれは反則だよな
大人の雰囲気のあるトップコンビが二人ともギャップのある役で、本来の持ち味を生かしつつ新たな魅力が発見できた嬉しい作品となりました。
ハンサムガイ・鳳月杏
ちなつさん(鳳月杏)が演じた映画スター俊藤は映画版と変わらずかなりコミカルに描かれている感じでしたが、さすがちなつさん!と思うほどハマっていましたね…!
ちなつさんのうまいなぁと思ったところは、あのハンサムガイをいたって真面目に演ってくれていたところだと私は思います。
ああいうアソビの多い役は、役者によっては「もっと面白くしてやろう」「もっと個性を出してやろう」と取り組む人が多いと思うんですよ。で、そうして作られたキャラクターは大体味が濃すぎて胸焼けしたりする。
ちなつさんはちゃんとキャラクターの性質を理解したうえで、ご自身のスキルと物語の流れを加味しながら絶妙に「オモロイ」俊藤を作り上げて見せてくれているなぁと感じました。
マジで芝居上手い人やなぁ。。。
オリジナルキャラ大蛇丸・暁千星
原作映画には登場しない映画の世界の美雪の求婚者・大蛇丸を演じたありちゃん(暁千星)。見た目はトートかな?って思ったけど、どうやら原作映画の武内英樹監督作品に参考キャラがいるみたいですね。
ヌルヌルヌメヌメの表現が上品でとっても好感度高い大蛇丸。
しかも関係性で言うと健司と美雪と三角関係になるのに、あまり出張ってしまうと物語の本筋に影響してしまうから恋愛的なアプローチはほどほどに、しかし「大切なこと」を健司に伝える大きな役割を担っている役だなと感じました。
私はありちゃんのお芝居も結構好きで、物語における役の立ち位置をしっかり明確にしていて、かつ役者の個性も感じられる役作りにいつも
いい役者…!
と思いながら拝見しております。
印象的だったこと
断片的に印象的だったことを残しておこうと思います。
助監督たちのナンバーの勢い
楽曲の中で一番印象的だったのが風間由乃演じる山中伸太郎率いる京映助監督チームのナンバー。
これから自分たちの時代が来ることへの希望とエネルギーが爆発している感じで、聞いててめっちゃ気持ちよかったですねぇ。
おだちん(風間)のナンバーを引っ張っていく力もめちゃくちゃ感じました…!
彩みちるちゃんがいた…!
全然違和感なく見てたけど、そうやん、組替えしてきたんやん…!めちゃくちゃ可愛かったなぁ…
鳩三郎は喋れなーい
鳩三郎(柊木絢斗)の全然鳩に似せる気がない「クルック―」が個人的にめっちゃツボw
おわりに
今回は月組大劇場公演『今夜、ロマンス劇場で』の感想をまとめました。
もう一回観たい…!
大劇場で観劇し、映画を見た上でもう一回大劇場で観たい!と思う作品になりました。
大劇場の千秋楽配信の日に仕事を入れないように気をつけなければ…!
純愛ストーリで号泣するって、めっちゃきもちいいな…
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