大劇エリザからすっかり澄輝沼に身を投じた私が待ちに待っていた公演に行ってまいりました。
まずは【バレンシアの熱い花】。この公演、再演時にタニお披露目ってことで大劇場で観劇した覚えはあるんだけど、全然覚えてなくて・・・。でも実際今回見てみると「絶対に許さない!!!!!」と「私のシルヴィアが…死んだ…!」のセリフには確かに聞き覚えがあった。脳裏にこびりついていたんだろうな。
作は大御所・柴田 侑宏先生ってことで大好きな演出家の先生の一人。(ほとんど覚えててなかったけどw)
なんといっても柴田作品の幕開きが好きwジャッジャッジャッジャーン!!!ドジャーン!!!って始まって幕空いたら舞台真っ赤で男役シルエット!からのスポットライトで歌いだしとかマジでたぎる。ゾクゾクする。たまらん。
柴田先生の作品に出てくる登場人物、特に男性は、よくよく考えたら結構自分の欲望に忠実でなんというか自分本位なところがあるんだけど、それが素敵に見えるマジックにかけられてしまう。。。
今作の主人公・フェルナンドだってよく考えてみたら、現実世界では「この2股野郎!」とののしりたくなるような男なのに、なんだろうこの憎めなさ。。。タニの時はどんな感じだったのか全然覚えていないから比べようがないけど、まぁくんの2人の女性、マルガリータとイサベラに対する誠実な姿勢が好感度を上げたのかな。全然くそ野郎には見えなかった。チャラ男と真面目の演じ分けもバランスが良くて、柴田先生は60年も前からギャップ萌えを使いこなしていたのかと思うと恐ろし。
マルガリータとイサベラもとっても魅力的な描かれ方をしていて、それを演じた星風・伶美もとっても良かった。あんまべた褒めするのもなんだけど、まどか姫は天才だと思う(最上級のべた褒め)。笑いの間までつかめるなんてほんと恐ろしい子…!
ゆうりイサベラは、ラモンとの場面がとっても良かった!元祖ツンデレの称号あげたい。普段強気な女が見せる弱い部分にドキドキしてる真風ラモンもとってもよい。抱きしめたいけどガシッといけないラモンの葛藤が芝居と歌を通してとても切なく泣きそうになる。ここもギャップ萌え。
ロドリーゴはおじちゃんに彼女を取られるって最悪のシチュエーションだけど、最後まで貴族の誇りと気品を失わなわず、シルヴィアに誠実なところがあっきーらしくてとても良い←ららちゃんのシルヴィアもロドリーゴだけを愛していることがしっかり表現されていて、だからこそ女の部分をルカノールに奪われてしまった自分が許せなかったってのが切ない。地下通路を通ってロドリーゴがやってきたときの、ロドリーゴの自信と誇りに満ち溢れている様子とシルヴィアのロドリーゴのことを直視できない後ろめたさが切なすぎる…!
この三者三様の「瞳の中の宝石」が名曲すぎる。3曲で名曲!「愛している」何回いうねんという煩悩を凌駕する神曲である!(ひれ伏す)三者みな「愛している」と口にする度に想いが高まり、次の「愛している」を言わずにはいられないその情熱の熱さよ!まさに熱い花々!タカスペなどのイベントで歌い継がれていくのもわかる。けど劇中で歌われるとさらにグッとくる…!
以下ツボを箇条書き。
・ルカノールの悪者っぷりをしっかり見せつけてくれるすっしーさんさすがっす!
・レオン将軍は最後まで悪もんかと思ってましたすみません(土下座)。
・ドンファンカルデロのもえこが若い時のづっくに見えてそわそわ。
・ホルヘはシルヴィアのこと好きやんな?
・華雪りらちゃんの可愛さ異常は健在。
・柴田先生のパンフコメント「中村先生にはご苦労をおかけしている。」から師弟じゃないけど、両先生の絆を感じるw柴田先生もご自分でガンガン演出されたいのだろうけども限界があって中村先生が的確にフォローしているんだな。
【ホッタイ!ホッタイ!ホットアイズ!】
お正月に大劇場で見たときは観劇記書かなかった(傷心中のためw)けど、全面LED発光できるようになった大階段は正直眩しすぎてな…。あまり大階段の効果も良いほうには感じらなかったのだが、今回全ツ版では全場でずっぱの5段の階段と左右に振られた奥行き違いの階段が舞台に立体感を出し、派手に見せたいところは電飾吊るしてビカビカやってくれたのでとても宝塚らしい華やかな発光のショーになっていた気がする。
全ツにみりおんが不在ということで気になる娘役トップのポジションだが、いい感じにゆうりとまどかに割り振られていた。チャーミングアイズでは宙娘たちを引き連れるゆうりに感動し、ジャンピングアイズではまどかの初々しくも溌溂としたダンスに感動する。適材適所な割り振り。とくにゆうりは大劇場で美穂圭子さんがされていたLovingEYESの神(って勝手に呼んでる)が素晴らしかった。美しく神々しかった。いつも課題だといわれているお歌のほうも、以前に比べて堂々と歌う姿にちょっと泣いたw
人が少なくなっているのに全然そんな感じがしないエネルギーがすごいね。みんな汗だくw
感動したのが中詰め。Diamond Eyesの手拍子がBメロで変拍子になり、「好きだよ!」の前に一回終わらせる宙組ファンの団結力w100周年大運動会思い出した…!ファンの団結もしっかり受け止めてますよって感じさせてくれる組子も好き!もうみんな好きすぎる!
以下ツボを箇条書き。とはいえオペラグラスはほぼ澄輝にロックオン状態なので見逃し多数。
・キザるりくちゃん。。。
・ジャンピングアイズのハリボテマネキンにはやっぱりビビるw
・ダークアイズの女装さおのエロさ爆発。かなこも相当やばい。んでここ百合設定らしい。男役同士で女装で百合設定で同期で…って94期沼にいる友人が泣いて喜んでましたw
・あーもえのエネルギーイイ!熱い!
・め組のはけ際の乱暴な表情の澄輝さやと。
・まぁくんの客席煽りがうれしい中詰め。
・シュビドゥビ言ってる澄輝の口元かわいい。
・中詰め終わりの乱れ髪澄輝からのアイラビューベイベー
・もうなんせ澄輝。
・ジャガーさんも階段ない方がジャングル感出ていいな。お衣装も引き立つ。
・真風の客席お歌は圧巻。2階席はポカン。
・エキゾチックアイズに澄輝のいない喪失感。
・だがしかしデュエット入りの歓喜。
・一人降りだと思てなくて泣く。
・とにかくとても元気をもらえた。
全ツの余韻冷めやらぬなか、ホッタイの楽曲をiTunesでDLしようかと思って視聴しまくってるんだが、大劇場の時と全ツ版が雰囲気が違いすぎて、何となく購入をためらっている。全ツ版の楽曲配信ないんかな…。
というわけでとっても楽しい2デイズ。遠征はなしのつもりですが、いや、見れるもんならもう一回見たい…!見たい…!
今週末は宙バウ組の【双頭の鷲】観劇予定。理事降臨。みりおんが別作品でエリザベートをどう描くか。愛月・桜木の活躍。多すぎるパパラッチの謎。楽しみです。
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