正塚先生だーい好き!!!!!
皆さま、ご機嫌いかがですか?砂山(@sunayama373)です。
突然ですが正塚先生の作品が好きです。
正塚先生の作品といえば、ハードボイルドとか人間ドラマとか色々言われていますが、どれも宝塚でないと出来ない作品ばかりだと思っています!!!
最終的にヒロインと引っ付かない作品も多いけど、非日常の宝塚の世界観の中に、自分たちが住んでいる世界の問題とか、日頃から抱いてる小さな疑問とか、そういうのがぎゅっと詰め込まれているところがめっちゃ面白い!
今回はそんな正塚先生の作品の中で、正塚先生大好きな私が超おすすめする作品を劇場毎に分けて紹介していきたいと思います。
正塚晴彦大劇場作品おすすめ
正塚先生の作品は大劇場より、小劇場の作品の方が人気があったり、向いていると言われがちですが、大劇場の作品の中にもめちゃくちゃ面白い作品がいっぱいあります!
今回はその中から4つご紹介していきます。
メランコリック・ジゴロ―あぶない相続人―
これはもうとにかく見てほしい!!!!!
大劇場では1993年に花組(初演)安寿ミラさん主演で上演されています。
その後は、全国ツアーで上演されることが多く、
- 2008年花組中日劇場公演 真飛聖さん主演
- 2010年花組全国ツアー公演 真飛聖さん主演
- 2015年宙組全国ツアー公演 朝夏まなとさん主演
- 2018年花組全国ツアー公演 柚香光さん主演
と再演を繰り返しています。
全国ツアーは宝塚を初めて見るお客さんもたくさんいるので、ちょうどいい作品かなと思います。
身構えなくてもラフな気持ちで見られるので、一般受けしやすいのかも!
作品の構成もたいへん素晴らしい!
まず登場人物!めっちゃありきたりなこと言うけど、個性的な登場人物がいっぱい出てきて、人物を見てるだけでも楽しくなる^^
それぞれが色んな問題を抱えてたりいろんな野望を抱えてたりする、その過程を俯瞰的に見れるっていうのがこの作品の醍醐味だと思うんです。
ちょっとしたミステリーがあるのも、これから話がどうなっていくのかっていうワクワク感があって、見てるうちに高揚していくのでいいですね。
あと、多分これはお兄ちゃん萌えの元祖やと思う。
バロンの末裔
97年月組大劇場公演『バロンの末裔』もめちゃくちゃ好きです。
まず、久世星佳さんと正塚先生の相性がめちゃくちゃいい。
久世さんは物凄い華やかなスターかっていうとそうではなく、落ち着いた感じのスターさんでしたが、その雰囲気が正塚先生のリアルな世界を描くのにマッチしていたと思うんです。
上にも書いたけど、正塚先生の作品は非日常的な世界観の中に、とても繊細にリアルな感情が描かれているから!
その緻密な表現を出すのに、久世さんの演技はすごいマッチしてた!
見た目も派手すぎず地味すぎず、すごい共感度の高いビジュアルを作り出していたように思います。
バロンの末裔はやっぱり「雉射ち」の場面が切ないよね…。
デパートメント・ストア
成瀬「『デパートメント・ストア』も楽しかったですね。」正塚「俺も楽しかったよ。『ショーって本当に良いなー!』と思った。」成瀬「芝居も書きましょうね、先生。」正塚「今もショー作家への夢は捨てた訳じゃないんだけどね(笑)。」(歌劇2002年9月号 成瀬こうきサヨナラ対談)
— 正塚先生bot (@mstk_bot) 2019年7月9日
正塚先生の作品で唯一のショー作品が『デパートメント・ストア』。
潰れかけのデパートが舞台で、そこからデパートが大好きな青年やデパートの社長・従業員などが力を合わせてデパートの再建をしていくというストーリ仕立てのショーです。
ストーリー仕立てのショー、好きなんですよ!
特にデパートメントストアは小難しいことを考えなくても楽しく見れるショーなので、宝塚初心者の方にはとてもお勧めできる作品です!
途中でゾンビとか出てきたりラップとか歌いだしたりしてなかなかカオスな部分もあるけど、マジで面白いから見たことない人は是非見て欲しい!
でもショー作品はこれっきりですね。面白かったのに…!
マリポーサの花
正塚先生の作品は、かつての革命仲間同士の“男の友情“の占める割合がめちゃくちゃ高いけど、『マリポーサの花』もそういう作品の一つ。
これが嫌だって言う人もいるけど、私はこういう作品めっちゃ好きです…!
水夏希さん演じるネロと彩吹真央さん演じるエスコバルの友情の話がメインにあって、そこからトップ娘役・白羽ゆりさん演じるセリアとネロの恋愛の話や、マフィア・FBIが出てきたりする、いわゆる「正塚ワールド」が繰り広げられます。
結構王道な正塚作品かなと思います!
ただ『マリポーサの花』上演したくらいから、ファンの間で「そろそろ正塚ワールド飽きてきた」感も出てきたように思いますね^^;
同時上演のショー『ソロモンの指輪(作・演出 荻田浩一)』も超おすすめ!
バウ、ドラマシティでおすすめの正塚晴彦作品
バウホールやドラマシティで作られている正塚作品は、芝居を大劇場作品と全然違うアプローチで作っています。
表現を限りなく小さくすることで、よりリアルな感情や空気感、空間を作り出す作品作りをしていると感じています。
そんな、より見応えのある小劇場作品のおすすめを紹介します!
FAKE LOVE―愛しすぎず 与えすぎず―
初めてこの作品を映像で見たとき、めちゃくちゃ衝撃を受けました…!
こんな作品が宝塚歌劇で作られているのかと!
宝塚歌劇は煌びやかで華やかで夢々しい作品ばかり作っている劇団、というイメージがあまりにも先行していたので、まさか主演のスターが1幕ラストにずぶ濡れになってボコボコにされた姿で出てくるとは思いもよりませんでした…!
また、最終的にヒロインと主人公はひっついてハッピーエンド、みたいな定番のイメージもあったので、いろんな宝塚のイメージをガラガラ崩してくれる作品でもありましたね!
Crossroad―すれ違うばかりじゃやりきれない―
クロスロードで一番印象に残っているのは樹里咲穂さんが演じたデュシャン。
クズヒモのわがまま男で、保身のためなら遊んだ女を平気でマフィアに売るという、救い様のない奴。
そんなデュシャンと、和央ようか演じるロマの真面目で控えめで朴訥な青年・アルフォンソの対比やバランスがまさに当時、世相を反映していると思ったんだよね。
当時10代だったけど、デュシャンみたいに破天荒に学生生活送る奴と、アルフォンソみたいに感情を表に出さず静かに暮らす奴、極端に分かれていると感じていました。
うわべだけの付き合いとか、本当に信頼してる人とのコミュニケーションとか、いろいろ考えさせられる作品ですね。
クロスロードは久路あかりさん演じるシモオンがマジでいい女!
ブエノスアイレスの風―光と影の狭間を吹き抜けてゆく…―
革命に破れた男の再出発とかつての同志との友情・別れ、新しい世界との出会い、捨てきれぬ過去、それでも生きていく…ってところがTHE MASATSUKA WORLD
タンゴシーンと数曲の楽曲はあるものの、ミュージカルと言うには少なすぎる構成で、まさに芝居を見ている感じ!
初演と再演両方観ましたが、どちらもニコラスはかっこよすぎるし、リカルドは熱すぎるし、ビセンテはキモすぎる!(褒めてる)
これはもはや私の陳腐な文章では表現できません。是非映像でご覧下さい。
正塚晴彦先生プロフィール
(写真のキャプション)こちらが正塚晴彦さん。雰囲気も素敵です。(おけぴ管理人の観劇感激レポ https://t.co/IH4kWCPF9N)
— 正塚先生bot (@mstk_bot) 2019年6月27日
名前 | 正塚 晴彦(まさつか はるひこ) |
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出身地 | 大阪府大阪市 |
出身大学 | 日本大学 芸術学部演劇学科 |
生年月日 | 1952年 |
入団年 | 1976年 |
同期 | 62期生(夏美ようさん 他) |
ファンからの呼び名 | ハリー |
正塚先生は担当されている公演の公演期間中はよく劇場に現れますね…!
めっちゃダンディー。
めっちゃファンです!と話しかけたいけどグッとこらえています^^
レイバンのサングラスをコレクションしていて、作品の小道具として生徒に貸してあげることも多いとか多くないとか!
もっと正塚先生について知りたいかたはこちらの本もおすすめ!▽
まとめ
今回は正塚晴彦作品でおすすめのものを紹介しました。
なんか全体的に古いな。
でもマジで90年代後半から2000年代始めの正塚作品は良作が多い!
正塚先生の作品はバウホールやドラマシティ公演の作品の方が、より芝居が緻密で見ごたえがあります!
ミュージカルを見ているというよりはがっつり芝居を見ている感じがするので、「いわゆる宝塚歌劇」かと言うとちょっと違うかもしれないけど、間違いなく宝塚でしかできない作品ばかりだと思うんだ!
最近の作品はなかなか見れてないんだけど、上記の作品群はマジでおすすめなので、スカイステージなどで放送がある時は是非チェックしてみてください^^
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