和希そらは路線か?バウ主演以降成長の伸びがすごい!

和希そらはバウ主演で圧倒的に飛躍した

皆さま、ご機嫌いかがですか?砂山(@sunayama373)です。

和希そらといえばキレッキレのダンス、そして低音から高音まで響かせることができる伸びやかな歌声を持つ、間違いなく宙組の戦力を担う中堅スターです!

※組替えにより雪組へ移動となりました。

下級生の頃からスカイステージでの露出が多く、その人懐こい性格から多くのファンの心を掴んで来ました。

砂山

ココ最近で急に和希が男(役)を上げたな…!と感じました!

今回はそんな和希そらの路線説・ターニングポイントとなったバウ主演と、上級生らとのエピソードなどを交えて、「和希そら」というスター像を追ってみたいと思います!

目次

和希そらは路線なのか?新人公演主演は1度だけ…!

和希そらを語る上で、どうしても避けて通れないのは

「和希は路線なのか否か」

という話題ではないでしょうか。

路線の定義も明文化されたものではないですが、目安としては

  • 新人公演で主演をしている
  • バウホール公演で主演をしている

というものがありますよね。

和希そらの場合新人公演の主演は「ベルサイユのばら」オスカル役で1回、そしてバウホール公演は2018年「ハッスル・メイツ」で初主演を果たしました。

新人公演主演・バウ主演、どちらかが欠けている場合はほぼ路線外ということになります(例外もありますが)。

そしてどちらとも達成していても路線外になる可能性もあります。

和希そらがそのどちらかと言うと、正直今はまだわかりません。

ここから一気にスター路線を駆け抜けるスターもいれば、一気に脇の芝居を固めるバイプレーヤーとなるスターもいます。

私が「和希はまだわからない」と思うのは、バウ主演後に圧倒的に印象が覆ったからです。

バウ主演をするまでの和希そらは、その実力で下級生ながら間違いなく宙組の戦力となり、芝居・歌・ダンス全てにおいて作品のクオリティをあげることに影響していたと思います。

ただ、それが和希そらのスター性をあげるものであったかというと、そこに影響しているものではなかったように思います。

その和希そらがバウ主演を終えて大劇場公演「異人たちのルネサンス」のフィナーレA・マスケラータの歌手として銀橋を渡った際、これまでの和希そらとは違う圧倒的なスター性を感じました。

砂山

え、うそ!?和希ってこんな感じやったけ!?なんかあったっ…ハッスル・メイツか…!

残念ながらハッスル・メイツを劇場で観劇することが出来なかったので、スカイステージで放送された千秋楽映像を見ました。

和希そらバウ主演「ハッスルメイツ」が素晴らしい!!!

以前までは若手の登竜門であるバウホール公演主演において、「ミュージカル作品」で主演をするか「ショー作品」で主演をするかで、今後の扱いが変わるような感じがしていました。

ガチ路線の人はショー作品よりもミュージカル作品で主演をすると思っていたんですね。

なので、正直和希そらのバウ初主演がショーだとわかった時は

あ、まぢか・・・。

と思ってしまいました。

ただ、それは杞憂に終わりましたね。

映像を見るだけでも感じた圧倒的なスター性。

ショー作品だからこそ分かる真ん中力を感じました。

ハッスル・メイツは過去の宙組ショー作品の中から選りすぐられた場面のリバイバルも多く、中でも2000年「ミレニアムチャレンジャー」からピックアップされた「大漁ソーラン」は和希の個性にも合い、素晴らしいリバイバルでした。

どの場面もとても勢いがあり、宙組で上演されたミュージカル作品をパロディにしたコントにおいても、卓越したセリフでもって埋もれない主演者としてのパフォーマンスを発揮。

中でも1番印象に残ったのは戦場で人を殺してしまったと母に手紙を送る若者の物語でした。

Bohemian Rhapsody(ボヘミアン・ラプソディ)

QUEENのボヘミアン・ラプソディを使用した場面で、和希そらは圧倒的な表現力と魅力を爆発させたと言って過言ではないでしょう。

私はQUEENに詳しくないので不勉強で申し訳ないですが、全て英語で(おそらく原曲のまま)、歌われた曲の意味は全くわかりませんでした。

砂山

ママと歌っていることはわかりました。でもそれだけで英語も苦手なので歌詞の意味まではわかりませんでした。

しかし、歌詞がわからなくても伝わる和希そら演じる若者の嘆きと叫びがビリビリと伝わってくる感覚。

ダンスや歌唱のテクニックもあるが、それを凌駕する表現力でもって発されるエネルギーが凄まじいものでした。

映像で見てこれだけ感じるんだから、これは劇場でみたらとんでもない感銘を受けたに違いないと思いましたね。

砂山

今までの「元気な弟キャラ」「上手いけど使われ方がもったいない」という和希そらのイメージがすべて覆りました。

男(役)を上げたな…!和希そら…!

そして、「異人たちのルネサンス」のマスケラータの歌手です。

ここ10年で、ここまで銀橋を支配していた中堅はいたかな?と思ってしまうほど、魅力ある場面を作り上げていました。

正直ここまで顕著に変化を感じたスターはここ最近の宙組にはいなかったと思います。

オーシャンズ11ではイレブンメンバーの一人、ライナス・コールドウェルを演じています。

ライナスといえばこれまでの宝塚版オーシャンズ11のキャスティングを見ると、新人公演主演者が配役される、いわば「若手の役」という印象がありました。

その役に研10になる和希そらが配役されることに、発表時は多少の違和感がありました。

砂山

この学年になっても少年役なのか・・・。せっかく前回公演でスター性の成長を感じたのに。

そう思っていましたが、オーシャンズ11が始まってみると和希の作り上げたライナス像に衝撃を受けました。

過去ライナスを演じた真風涼帆や芹香斗亜の学年よりも上でありながら、過去一の少年っぽさ。

そして、少年でありながらも自分がくだらないことしかできていないことへの諦念クソダルイ感が登場のナンバー「Mr.pickpocket」で表現されており、

砂山

上級生がライナスをやるってことはこういうことか…!

と、新しいライナス像に引き込まれました。

和希そらイナスの「クソダルイ感」とてもよい!ピックポケットの振りと振りの間の表情がいい!

ゆりかちゃんやキキちゃんからは感じなかった新しいライナス像だとおも。

上級生がライナス演るってこういうことか…!

— 砂山@手のひらの上で踊る (@sunayama373) 2019年4月24日

「スター性」とか「華」とかって、すごく曖昧な表現だし、努力でつくものなのか天性のものなのかも私は未だわかってませんけど、「スターが育たない宙組」と言われている中で育った和希そらが、センターに近い位置で活躍する姿をもっと見たいと正直に思いました。

ずんそら・キキそらから見る和希そらの強み

和希そらといえば、上級生との絡みが印象的なタカラジェンヌでもあります。

一番初めは、やはり朝夏まなとの「Brilliant Dreams +NEXTにレギュラーで出演したことが大きいんじゃないでしょうか。

私も和希そらをちゃんと認識したのはこの番組でした。

朝夏まなとが和希そらを気に入っているのが明らかでしたし、気に入られるのもうなずけるほどの和希の愛されキャラに、当時先行していた「96期である」というイメージを払拭するほどのものがありました。

そのあとも、1期違いの桜木みなととも番組で一緒になることが多く、「ずんそら」として2人一緒に注目、人気が高まりましたよね。

さらに花組から芹香斗亜が組替えしてきて、「ウェストサイドストーリー」で初の女役アニータとして芹香演じるベルナルドの相手役を努めたことで、芹香との親密度も高まり「キキそら」ジャンルが新たに爆誕。多くのファンが魅了されました。

砂山

ここで注目したいのは、和希そらのコミュ力の高さ…!

一般的には「上司に気に入られる」ってあまりポジティブに思われないケースが多いですが、やっぱりそれって人に気に入られるほど相手とコミュニケーションがしっかり取れているからだと思うんです。

コミュ力の高さとういのは聞く力と発する力のバランスがちょうどよく、それを相手に合わせて調整できることだと思うのですが、それが朝夏まなとや芹香斗亜といった圧倒的なスター性のある上級生に対して発揮されたことが良かったんではないかと想像しています。あくまで想像ですけど。

おそらく仕事以外の時間でも圧倒的なスター性をもつ上級生と時を共に過ごす時間もあったでしょう。

その中から舞台上の技術だけでなく、舞台に対する姿勢や考え方なども得ることができたのではないかと思います。

そんな時間を経て、和希そらのスター性がワンランクアップしたと舞台を観て実感できるってことは、これはなかなかすごいことだと思うんですよ。

宙組のトップスターはいつも他組から組替えで来たスターが就任してきましたが、それについて「宙組の生え抜きを育てる気がないのか」というファンもいます。私もそう思っていた時期があります。

しかし、他組からきたスターから多くの学びを得て舞台に還元していくというのを繰り返すことで宙組の下級生を育てているならば、その成果がやっと出始めたのが和希そらだといってもいいのではないでしょうか。

砂山

それには和希の強みであるコミュ力は欠かせないポテンシャルだったと思います。

まとめ

今回は、宙組の男役スター和希そらについて、ターニングポイントとなった作品と、上級生らとのエピソードなどを交えて、「和希そら」というスター像について私なりにまとめてみました。

バウ主演を経て、一段とスターとしての輝きをました和希そら。

学年的にも男役10年と言われる学年になり、ここからさらなる飛躍を期待できるスターであると感じています。

砂山

更に2019年、宙組は大勢の上級生の退団や移動があり、組内でのポジションの変化もあるでしょうから、今後も目が離せません!

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この記事を書いた人

砂山のアバター 砂山 宝塚歌劇愛してる

宝塚ファン歴研20になりました。

観劇の感想や生徒の魅力、宝塚ファン初心者さんがもっと知りたいことなどを、私の知ってる限り発信していきたい!

宝塚について一緒に語ってると楽しいなコイツ!ってところを目指しています…!

コメント

コメント一覧 (2件)

  • 砂山さま

    宝塚ファン歴4年少々、子供の頃、地方公演で宝塚を見たことはあっても、見たのは4作品ほどかな。
    ブランクあって、劇団四季や、韓国ミュージカルは見てたけど、宝塚は全く見てなかった。

    明日海さんのトート閣下の歌をDVDで聴いて、まあ様のお披露目公演で宝塚大劇場初観劇。ファン復活。
    ベルサイユのばらの曲が流れるとつい、歌ってしまうことはあります。ほぼ、新人ファンです。

    和希そらさんの歌とダンスがとても好きなので、コメントを入れさせていただきました。
    ライナス。本当に可愛い。
    もしかして、この役は彼女の為に用意されたかのように、ティーンエイジャーみたいな雰囲気かと。

    不思議と、彼女が頼りなく、自信を持たずメンバーの所へ現れる演技が、やんちゃな少年みたいに悩み、格好つけたくても気後れして、という演技ができればできるほど、ラスティとダニーが格好よく、引き立ち、しかも、彼らの中の少年ぽさも、若い時には自分たちだって失敗したさ。みたいな、心の背景が見えて来る。
    ききちゃんの歌詞がよく聞こえるので、サクセス知らずと歌っているし、失敗だらけでも気持ちで負けたことがないと、それでライナスを見つめている。
    (女の子を落とす時のテクニックが、ここで生かされる?(^^;)junp!皆乗せる。
    ライナスがやってみようかなと変化。
    ダニーが(絶妙のタイミング)どうする?と聞くと、少年らしい声で、やってみるよ!と答える。
    ダニー「ついて来い!!」
    思わず、私も着いていきたい心境に…f^_^;

    トップハットの時、そらちゃんが大先輩と一緒にデュエットダンスのように踊っていたり、渋い50代を思わせる花屋の店長、30代を思わせる田舎の漁師、ベルボーイの格好で、ヒロインの歌とダンスに合わせて踊る。
    最初は知らなくて、同じ人がやってるなんて気付かなかった。
    生は見られず、DVDで何度も確認。
    まあさまがくれたチャンスではあるかもしれない。96期問題も絡み、身長も組内では低いから。
    でも、このままではおしすぎる逸材。

    スカステ難民のため、ハッスルメイツは見られません。

    博多座での彼女が真ん中で歌い踊ったBe mine めちゃくちゃ格好よく、歌もダンスも最高!背の高い後輩達は皆別箱の群盗チームの為、一緒に踊ったメンバーはほぼ似たような169cmメンバーで構成。そらちゃんが小さく見えません。ダンスもピタリと揃って、気持ちいい。
    念願のブルーレイを購入。そこばかり再生しています。

    真ん中で魅せる感じはまこっちゃんみたい。
    彼女でスカピンのショーブラン見てみてー。

    • サリー様

      熱いコメントありがとうございます^^
      和希ライナスはめちゃくちゃよかったですよね…!
      いわゆる「できる子」だとはわかっていましたが、ここ最近の伸び方がハンパないです…!
      見るたびに新しい発見があって、次も見たくなるジェンヌさんの一人です^^

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